山車絵に関する指摘を頂いてバタついた件
昨日の限定御朱印に関する投稿で、山車絵は盗用又はトレースではないかとの指摘を受け、コメントを頂いた御本人様と直接DMでやり取りさせて頂きました。
と同時に、最近何度と無く無茶な相談をしまくっている、龗神社の法律顧問の先生に確認も行いました。
御本人様からは大変丁寧な御返答を頂き、具体的に教えて頂きましたが、河鍋暁斎の「十二ヶ月之内 五月」という作品のオマージュであるのは一目で分かったが、虎が鬼を咥えている部分などがトレースじゃないかと感じた、とご指摘頂きました。
この御朱印企画は龗神社単独の企画ではなく、東日本旅客鉄道さんや北東北3県の県庁などの企画に対する協力という形で実現している為、プレス発表や企画書などにも掲載があるもので放っておくわけにもいかず。
一応盗用と見做される恐れがあるのかどうか、法的問題に発展するのかどうかを顧問の先生に確認する為電話しました。
「あのさぁ、今日休みだよ、しかも朝早く!」
私とは随分長い付き合いで、仕事の相談よりもくだらない話の方が多いという関係なので、
「いいっすねー休みあって。いやぁさすがボンボンは違うなぁ。」
と憎まれ口を叩いておきました。
これで意思疎通できるような関係です。
実際先生はお坊ちゃんとしか言いようがない家系の人なので、あんた趣味で仕事してんの?なんて思ったりしてるのですが、お互いの思考性が近いからか、色々可愛がってもらってもう20年近い付き合いです。
それはさておき、この作品自体を描いた本人からも連絡があって、河鍋暁斎の鐘馗をイメージして山車絵に興したのは事実ではあるが、その迫力を山車にする為の構成は全て独自のもので、絵自体も全て自作である為、指摘の点に関して全く問題がないと理解している、との事でした。
顧問の先生からは、
■原作と主張される作品は既にパブリックドメインであり、著作権法には抵触しない。
■原作と山車絵を見比べた際、仮に裁判になったと仮定して、これが盗用やトレースと判断されるにはあまりにも無理がある。
■そもそも法律的な話にならない。もし無理矢理なるとすれば、神社とJR側が、企業イメージの毀損の恐れがある行為という点において争う事しか想像できないが、法律的な問題が存在しない事で訴訟するなんて考える事自体ムダ。
大まかにこんな事を眠そうな声で言われました。
だから気にせずもう電話切ってくれと。
あとは、色々無理聞いてやってるんだから、たまには八戸に招待して美味いもん食わせるとか、そういう気概はないのか!?とも。
さすがに今回はハシモトホームさんの件もあって無理聞いてもらってるので、奥様と2人八戸に招待する事も考えますから。
ちなみに以前ストーリーズで載せました、ハシモトホームさんについて無関係な神社の投稿に対するコメントの件は、
「今さ、コロナの助成金関係の問題に追われて、時間的にも距離的にも今は手に負えないから、前に神社で3年間位世話になってたっていう埼玉の弁護士さんに頼んで、引き継いでもらうようにしてくれれば助かるんだよねぇ。」
だそうです。
いやだったら八戸に招待しなくてもいいじゃん!とか少し思いましたが、個人的な事や家族の事でも、ほぼボランティアに近い形でお願いしてきたので、ちゃんと招待しようと思います。
しかしながら今回コメントを頂いた事で、山車の題材に関しても慎重な企画立案や、本歌取りは本歌取りと明示するなどの常識的配慮の必要性を勉強させて頂きました。
今やSNSが明らかに情報の主流へと変わってしまった中、今後も今回の様な事は起き続けていくでしょうし、更に多くなっていくでしょう。
SNSの台頭によって情報の時間的距離が無くなった現在では、地方だから大丈夫みたいな、いわゆる地方クォリティ、ってのも通用しなくなってきているので、よっぽど慎重にいかないといけないなぁ、と思う出来事でした。