自分は霊的能力者だという方が来て神様の話を30分聞かされた話
※相変わらず写真は無関係です。龗神社本殿西側です。
昨日、宮司はじめ全員外出していて、私1人しか神社に居なかった時、急にいらした方の話。
その時、境内工事に関する設計会社の方が書類を取りに社務所にいらしていて、ちょうどお帰りになったタイミングで来られた方だったのですが、自分は霊的な能力者です、と。
霊媒師さんとかですか?と聞いたら、そういう職業ではないので、霊媒師というのは的確じゃないです、あくまで能力者です、と言われました。
そういう分類がある事を知りませんでしたので、失礼な事を言ったのかもしれません。
それでご用件は?と聞くと、おたくの神様は、元々最初から高龗神じゃないですね、修験者法霊が先のようですね、と聞かれました。
多分ですがそういう事になるだろうとは思っています、と言うと、それ以前、それこそ弥生の頃などは何の神様だったか分かっていますか?と聞かれました。
正直そこが自分でも疑問だった所です。
実は先代が色々調べて走り書きしていた冊子を見せてもらっていたのですが、そこにはある神名が?付きで書かれていました。
龗神社がいつから存在したかは不明とされていますが、神社の形式化以前の土着宗教時代があったとされています。
その頃は生活用水、農業用水、海産物水揚げ地などを守護する水の信仰であったとされており、漠然と水を司る神を御祀りしていて、特に神名などなかったのかなぁと思っていました。
やはり先代も同じ事を気にしていたようで、様々な観点から調べて、これかも知れないという神の名を書いていましたが、?付きでした。
そしてこの能力者の方、その昔御祀りしていた神様に偶然声を掛けられて、その神様の話を聞いて来たんです、と。
結論から言うと、その神様は瀬織津姫である、という事だそうです。
そして先代の走り書きにあった神の名は、瀬織津姫(実際の表記は瀬ニ居リツ比売)でした。
あぁそうなんですか、そうかも知れません。
私の理解では、瀬織津姫さんは天照さんや出雲系の神様よりよっぽど古い神様で、定住文化以前、人が移動しながら暮らしていた頃から信仰されていた、広範囲に信仰の形跡が分布する神様の認識ですから、その可能性はあるのかなとは思っていました、と答えました。
その方は、間違いないようです、直接聞いていますからとおっしゃるもので、どう答えていいか分からず、それは凄いですね、とだけしか言えませんでした。
それで、その神様が何かあっていらしたんですか?と聞いたのですが、いや、思い出話を聞いたもので、興味があって来たのですという事で、特に用事がある、という感じでもなく、何話せばいいんだろう?と軽く混乱していました。
そこで何も考えずに突発的に口から出たのが
「そういった能力の方がたまに来るんですけど、同じ事に対して人によって言う事が違うんで、どうしたらいいですかね?」
今思えば失礼な事言ってますが、その時は微妙な間が織り成す空気感に耐えられず混乱していたので、考えなしに言っちゃいました。
すると、その人はうんうん頷きながら笑って、
「よくわかりますよ、ここに来たのもそれがあるからなんですよ。」と、笑いながら急に快活な感じで話し始めました。
その方曰く、神、霊、怨念など、目に見えないとされる事象は様々あれど、全て周波数が違います、私は神を見たり意思疎通したりできますが、小さな霊に干渉する事ができません、但し神も全て同じ周波帯ではありませんが、だそうで。
(記憶が曖昧ですが確かこんな感じの話だった気が)
一番可哀想なのは、低周波帯の質の悪い例に見そめられて取り憑かれて、そのものの意思というか悪戯心、又は嫉妬心で見せられたり感じられたりする現象を、神のお告げか何かと勘違いして信じてしまう事です。
本人は特異な能力を自覚しているので、見分ける手段がなければ、それを神と勘違いしちゃうって事になるんですよね、本当に可哀想に思っています、との事で。
特に9割以上が女性なんだそうです。
男性は髪が短いからね、あと女性は出産すると憑き物が落ちたりとかね、など言っておられましたが、よくわかりませんでした。
へぇー、そんなもんなんだなぁとか思いながら、私にはそんな能力がないので、どうにも判断できず、ただ聞く方がいいなぁと思ってしばらく聞いていました。
今回龗神社に来た一番の目的は、様々な話に惑わされず、神職さんがこの様にお祀りする、という考えに基づいてしっかりやっていった方が良いですよ、という事を言いたかったそうです。
この地域の瀬織津姫さんも今は落ち着いてますから、と。
だから、今後も迷わず自分達の崇敬の正しい在り方をしっかりやってください、私の話も同じですよ、全面的に信じる云々ではなく、怪しい話ぐらいのものに思ってもらって構わないです、と言われました。
他にも色々話しましたが、長くなってしまうので、今後機会を探して書こうと思います。