沼館鎮座 新川神社春の例祭1

本日は法霊山龗神社末社の新川神社(しんかわじんじゃ)春の例祭が執り行われました。

▫️鎮座:青森県八戸市沼舘2-37
▫️祭神:瀬織津姫命

新川神社は江戸時代創建と伝わります。
当時、鎮座地のすぐに流れる馬淵川が氾濫する事度々あり、水の神を鎮める為に地域の農民達が創建したものであるそうです。

実は新川神社が龗神社の末社となっている由緒はわかっておりません。

一般的に水の神と伝わる瀬織津姫を奉斎するにあたり、同じく水に関係する龗神社によって祀られたのでは?という方もいるのですが、昔の方々は今よりその辺りが厳格なイメージがあり、そんな短絡的な話じゃないんじゃないの?と思っています。

先代が色々調べていたようなのですが、どうやら先代旧事本紀を調べていた形跡があります。

そもそも瀬織津姫は古事記日本書紀、所謂記紀には登場せず、我々神職が瀬織津姫と接するのは大祓詞くらいなものです。

祓戸四柱大神の一柱として、「たかやまのすえ ひきやまのすえより さくなだりにおちたぎつ はやかわのせにます せおりつひめというかみ おおうなばらにもちいでなむ」とされています。

我々の罪穢れを大海原に持ち出してくれる神、というところでしょうか。

龗神社が水に関わり深い事は様々な文献伝承でわかる部分もあるのですが、それでも意味が不明な事も多く存在していて、その一つが新川神社との関係性という事です。

他の謎な部分はいずれ書きたいと思います。

そもそも瀬織津姫も当社主祭神の高龗神も、どういった性質の神か、という部分が難しいと考えています。

こういう事を言うと怒られるかも知れませんが、記紀での扱い方から考えて権力の本筋じゃないだろうなというのは感じます。

本当は私自身にも様々考えもありますが、長くなりますのでいつか折を見て紹介させて頂きたいと思います。