陸奥国八戸総鎮守 法霊山龗神社ブログ

青森県八戸市の総鎮守である法霊山龗神社で行われている日々の社務や神社や神道に関する豆知識、地鎮祭やお宮参り、七五三をはじめとしたお祝い事をブログでご紹介しています。

社務日誌

法霊山龗神社instagramからの投稿

令和二年葉月二日八戸三社大祭龗神社中日例祭7今日こそ玉串奉奠に関して。以前書いた式次第では「玉串を奉りて拝礼(たまぐしをたてまつりてはいれい)」と書きましたが、これが玉串奉奠の正式名称です。私自身が典儀の際は、必ず正式名称で案内するようにしています。名称に興味を持ち、1%の方でもいいので、それが神社の様々に関心を持つ切っ掛けとなればという思いからです。なので結婚式などでも、典儀をする巫女さんにはそのような案内をお願いしています。ただ、この文章では長くなるので、玉串奉奠と書きます。玉串奉奠の時、玉串を奉る案(あん、神社でよく見る2本足の台のようなやつ)を準備する必要があります。龗神社では通常の御祈祷などの場合、最初から正中に案が置いてあるのですが、大祭式では御扉や献饌などの折、正中にあっては邪魔になる為他の場所に置いてあるのが一般的です。そこで、玉串奉奠直前、案後取(あんしどり)という神職が所定場所に玉串案を移動します。この時、左手は案の天板の下を手のひらで支え、右手は案の足を持つという祭式作法の決まりがあります。案が準備されたのち、典儀は玉串奉奠を告げます。この時雅楽奏楽が始まり、玉串後取(たまぐししどり、玉串を渡す役の神職)は玉串の仮案(かりあん、奉奠前の玉串が置いてある案)の前に進み、順番に玉串を渡していきます(写真3)。玉串奉奠の最初は宮司になります。玉串後取は、仮案の玉串を宮司に渡す為、宮司本座まで進みます(写真1)。宮司は玉串案前に進み拝礼しますが、この時他の神職全員は宮司の後ろ側に並んで同拝します。これを列拝(れっぱい)と言います。正しくは宮司の後ろに行く列拝は座後列拝と言います(写真2)。列拝後、宮司以外の神職は速やかに自座へ戻るという祭式作法の取り決めがあり、非常に急ぎ足で自座へ戻りました。この並び順などは事前に打ち合わせしたりするのですが、神職界隈では宮司玉串の事を約して「ぐうたま」と言っています。私の周りだけかもしれませんが…全国の神職さんに通じる言葉なのかどうかはわかりません。宮司玉串の後は参列者玉串です。総代を最初に(写真4)、町内会長や関係団体、芸能団体などと続き、最後は特別一般参列者で取り納められます(写真5〜8)。今回のように参列者が多い祭典の場合、龗神社では原則として各セクションの代表者が玉串奉奠を行い、同セクションの方々は同拝します。いつもは神前に進んで座後列拝なのですが、この年は新型コロナを鑑みて自座列拝(自席で同拝する事)としました。玉串が終了後、雅楽奏楽が終わります。その後すぐに案後取は玉串案を元の場所に片付けます。以上で玉串を奉りて拝礼は全て取り納められたとなります。次は撤饌からのご紹介です。#神社 #龗神社 #法霊山 #法霊山龗神社 #八戸三社大祭 #八戸三社大祭龗神社発祥三百年 #八戸三社大祭中日 #八戸三社大祭2020 #例祭 #例大祭 #玉串 #玉串奉奠 #祭り #祭り好きな人と繋がりたい #三社大祭 #三社大祭2020 #三社大祭中日 #三社大祭龗神社発祥三百年
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