御祈祷を受けた御神徳の有効期限や祈願内容の範囲はどうなっているのか?という話
昨日御祈願にいらした女性との話。
この方、毎年御祈祷をお受けにいらしてるのですが、去年もほぼ同じ時期にいらっしゃいました。
内容としては例年通り、生活が平穏で、健康に過ごし、悪い事が降りかからない様にという形でお願いします、という事でしたが、特に厄災に関しては重点的にお願いしたいという御希望でしたので、その様に祝詞を変更して奏上しました。
終了後、少しお話をした所、昨年お祓いを受けてから非常に平穏に過ごせたが、ぴったり1年経ったら急に様々うまくいかなくなったり悪い事が起きるようになったりとしたので、急いでお祓いにいらしたそうです。
やっぱりそういう事もあるもんかぁ、と思って伺っておりました。
何せこういう事を言ってくる方は初めてでは無いからです。
昨年お祓いにいらした時、祝詞の中で
この1年間の往く先、大神達の御神威を戴き、生活は平穏で生業は豊かに、家の内は慎ましく、また家族は笑顔豊かに和み睦み、図らずも兆す災いは大海原のはるか遠くに祓い退けて…
という内容の祝詞を奏上しました。
1年間、と言っています。
これが御祈祷の有効期限に影響してるのでしょうか?
似たような話で、ちょっと前に家族の1年間の安泰を祈願しにいらした方の話で、
「この前車のお祓いに来たからもう全部大丈夫と思っていたのですが、車の事故なんかは大丈夫だったけど、他の部分で様々悪い事があるもので、今回はこの1年、家族全体の幸せを祈願する内容でお願いします。」
と言われました。
つまり、車のお祓いでは、当然交通安全関係の内容をお願いするわけで、事故無く故障も無く、予期せず災いに見舞われてもその身は健やかに、また人を傷付けることも無く守り恵み幸わい給います様、と奏上しますので、今後の私生活や仕事のお願いまではしていません。
以上から、神々は1年間と言われれば1年間、交通安全と言われればその部分だけなどを聞き届けてくれるので、御祈祷さえ受ければ機転を利かせて何でもかんでもいつまでも御神徳を戴ける、という訳ではないのだろう、と推測しています。
また、御神徳の有効期限は最長でも1年かな?と感じます。
神社側の都合だけでいえばお札の有効期限も半年に一度大祓のタイミング迄、とした方が社入金には都合良いとはいえ、お札も1年ごととしているのには何か理由があるのかもしれません。
そして個人的経験上でも、1年という区切りは御神徳の限度と感じる事がありましたので、そう考えています。
ここ数年よくあるのは、30代の女性が厄年で3年間いらして厄を抜けた後、4年目もいらして「お祓い受けないと守ってもらえていない気がしてならない。」と言って毎年正月期間などに1年間のお祓いを受けに来る、というパターンです。
男性は厄を抜けると来なくなる方がほとんどなのですが、なぜか女性では厄を抜けてもずっとお祓いにいらっしゃる方が相当多いです。
無意識に有効期限を感じている、って事でしょうか。
あくまで龗神社での経験というか出来事ですので、実際のところはわかりませんが、参考までにどうぞ。