埋蔵文化財調査で出た平安期の竪穴式住居跡
平安期の竪穴式住居跡
埋蔵文化財本調査
現在行われている八戸三社大祭用祭具の為の祭器庫建設地の埋蔵文化財調査で発掘中の、平安期のものと推測される竪穴式住居跡だそうです。
判別する基準は、見たまま土の色の違いという事なんだそうですが、つまり、掘った穴を後から埋めているので、その部分の土の色が違うという事らしいです。
当神社境内地を含むこの辺りには、この手の遺構が多数出ており、集落が存在した事を示しているという事です。
また、残念ながら写真では判別できませんが、縄文期のものと思われる落とし穴の跡が複数見つかりました。
これはTピットと言われる落とし穴だそうで、細長く土が削られて掘られており、そこに引っかかった動物を狩猟するためのものだそうです。
ちなみに、この竪穴式住居跡が何故平安期のものだと言えるのか、という事を、発掘調査を行なっている八戸市教育委員会社会教育課、是川縄文館の学芸員に聞きました。
結論から言いますと、一緒に出土した土器が平安期のものであるから、という事だそうです。
その他にも、今まで数えきれない程の発掘を手掛け、分析してきたデータの蓄積によってこの判断ができるに至ったとの事です。
なるほどなぁ、と思う部分もありつつ、三内丸山遺跡のように定説を覆す発見の例もありますし、私自身、そもそも縄文時代が定説通りであったという説に違和感しかない為、どうなんだろうなぁという思いで見ています。