陸奥国八戸総鎮守 法霊山龗神社ブログ

青森県八戸市の総鎮守である法霊山龗神社で行われている日々の社務や神社や神道に関する豆知識、地鎮祭やお宮参り、七五三をはじめとしたお祝い事をブログでご紹介しています。

法霊神楽

第67代青森県民謡王座「髙橋さつき」さんの受賞祝賀会に法霊神楽が呼ばれたが開始25分前に手伝いをお願いされて慌てて伺った件

昨日ですが、八戸プラザホテルで「髙橋さつき」さんが青森県民謡王座に輝いた事を祝う祝賀会が行われました。

法霊山龗神社instagramからの投稿

神楽があるのは知っていたものの、この土日は地鎮祭や結婚式、七五三などをはじめ、宮司も私もかなり予定が詰まっていて、神楽が何時からどこで何に呼ばれているかなどまでは頭に入っていませんでした。

日曜日は午前中が特に忙しく、私は神社で朝から七五三やお宮参り、車両祓いなどを執り行っていました。

さぁ午前は11:30からの企業さんの御祈祷が最後だな、終わったら昼食べて次まで少し休もうかな?などと思っていると、神楽士の女性が半泣きで私のところへ。

「権禰宜さん今このあと予定ありますか?」

と聞かれたので、多分御祈祷が始まる前に拝殿内の権現様を持ち出したいって事だろうと思い、

「今11:30から企業の予約あるんで、いいですよ、今先に権現さん持っていってください。ちょうど10分くらい遅れてるみたいなので。」

というと、

「いや違うんです、12:00からプラザで神楽なんですけど、予定していた2名がまだ来ないんですよ。もう会場入りしてるはずの時間なのに。」

いやいや、あと25分しかないじゃん!
プラザホテルまでは車で1分程度とはいえマズいじゃん!

「で、本人たちと連絡は?」

「取れないです…」

私は慌てて社務所に状況を伝えて、11:30からの企業さんを宮司に頼み、装束のみ抱えて車に飛び乗り、神楽士の一部と道具を車に乗せてホテルへ。

うまいこと笛、太鼓、神楽歌、山神舞などができるメンバーが揃っていて、私が大麻所役をやれば問題なくこなせます、って事でしたので安心しました。

約15分前に到着して着装し、簡単な内容の確認などしてステージへ。

大きなトラブルもなく、髙橋さつきさん本人をも神楽で清め祓い、無事納める事ができました。

一人20代の若い神楽士がいて、彼の演舞はキレが良くて格好良く、私個人として将来非常に期待しているのですが、この日も素晴らしい演舞で本当に良かったと思います。

そして何より、髙橋さつきさんが王座に輝いた事を寿ぎ、衷心よりお慶び申し上げますとともに、今後益々のご活躍を祈念申し上げます。