樹木伐採の御祈祷(伐木祭)に伺った話

昨日ですが、樹木伐採のお祓いに伺いました。

法霊山龗神社instagramからの投稿

同時刻私は南部町で地鎮祭の為、宮司にお願いしました。

伐木祭(ばつぼくさい)などと言ったりしますが、樹木伐採安全祈願祭、単に安全祈願祭などと呼ぶ場合もあります。

業者さんや神社によっても様々呼称が変わりますが、要は樹木に宿る御霊に元の御座へ御還り頂き、伐採作業が滞る事なく進みますように、というお祓いになります。

今回の祈願主さん、いつも団体祈願でいらしてくださったり、霊障関連でも何度かお願いしております、八戸市小中野の「鈴ノ音」さんが龗神社を御紹介くださったそうで、今回の運びとなりました。

https://www.instagram.com/suzun0ne/

人の心情でしょうか、ある程度以上の樹木には神性を感じる方も多いようで、度々この様なお祓いはあるものです。

ここ数年龗神社に参拝にいらっしゃる方で、本殿裏側の大銀杏の御神木に向かう方が以前と比べて随分増えましたが、これも樹木に神性を感じ、パワースポットの様な感覚で行かれる方が増えているからだと勝手に推測しています。

さて、神社では境内の樹木をどの様な位置付けで見ているのかという話ですが、境内地にある全ての草木は御祭神の所有物であるという考え方をしています。

その為、境内樹木を伐採する場合や枝を切る場合などは、神社庁に申請手続きを行い、神社本庁の許可を頂いて初めて作業が可能となります。

御祭神の所有物を伐採するにあたり、御祭神から直接意思を聞けない以上、その意思は最終的に誰が認めるものであるのかという部分において、その判断は本庁が代理で行う、って感じでしょうか。

この手続きを面倒だ、くだらない、無意味だ等と思う方もいるそうですが、中には好き勝手境内をいじり倒しておかしな事になってしまったり、もはや宗教行為である事を超越して、御祭神を意識せず神職の判断基準で正しさを決めてしまったりなど放任状態になってしまう事もあるようで、許可申請がある事には意味があるようです。

凄いのになると霊能力者から御祭神が喜んでるからなどと様々なアドバイスを受け、それを根拠に自分達は正しい事をしている、っていう宇宙の彼方までブッ飛んだ様な考えもあるというので驚きです。

だったら神職いらないから霊能者さんに神社譲った方が、貴方のいう正しさって意味ではよっぽど神様の為だよ、って思うのですが、自分の思考に固執してその辺りは見えないみたいですね。

霊能力がある方々の施す様々な事と神社の神職が行う社務では、目的もスタンスも違いますし、それぞれが役に立つケースも別だと思います。

以前にも書きましたが役割が違うって事ですし、鈴ノ音さんもそうですが、まともな霊能力者の方々はそれを深く理解しているものです。

随分話が飛んでしまいましたので樹木の話に戻ります。

近年パワースポットが広く受け入れられたからなのか、全国的に御神木を目当てに参拝する方も増えているそうです。

そこで賛否があるのが、「御神木を触る行為は良いのか悪いのか」という話。

私が友人から教えてもらったのは、あまり多くの人間が樹木を触ったりすると木の生態に悪影響を与えてしまう恐れがあるから、触る行為は控えた方がいい、という話です。

人間の持つバクテリアと自然界のものには差異があるので、あまりにも多くの接触があると木にとっては病気の原因になり得るらしい、という事で、その友人は御神木に近づくが触らないそうです。

神社によっては触ると御利益がありますよ、という所もあるそうなので、そういった感じで許可があるのであれば良いでしょう。

様々な意見があるのでしょうが、その場所の指示に従ってもらえたらいいなと思います。