朝日新聞さんによる義経伝説の取材
本日は朝日新聞さんの八戸支局長が取材の為来社。
八戸三社大祭の会議などでもよくお会いする方ですが、今回は義経伝説の記事に関してでした。
手鏡や古文献を見て頂いたり、古文献の内容に関して解説してみたり。
支局長はこういった類の話が好きだそうで、期待とロマンがある記事にしたいと仰っていました。
義経は衣川で自害したとされる1年も前に八戸に上陸していた事、足掛け17年近くも八戸に滞在していた事などが書かれてますよ、という話や、何故龗神社にその様なものが所蔵されることになったのか?という話などしました。
果たして義経北行伝説は事実か否か。
様々意見があるでしょうが、私にとって事実かどうかは最重要事項ではありません。
古文献が書かれた時期は、義経自害と伝わる時期からおおよそ600年後ですが、何故八戸ではそれ程に長い年月に渡って義経伝説にまつわる話が伝承され、史跡などが保存されてきたのか?
この部分が最も興味深くて関心の強い部分です。
比較論的な話ですが、同一県内も含めて全国的に対比してみると、八戸は古いものを大切にして価値を見出すのが苦手な地域です。
その中にあって、なぜ義経北行伝説だけはこれ程に長い間伝承されているのか?
その部分に関して、私の持論をお伝えすると、あぁなるほど、って感じで聞いてもらえました。
時期時代によって動機は変化しているという前提での持論ですが、その方が理解しやすく、矛盾点に対してもある一定の解説が可能となると考えられる理屈です。
支局長も楽しんで聞いてもらえたようで何よりです。
来週あたりに記事になる可能性があるそうですので、機会があればご覧いただければと思います。