今年度の八戸三社大祭は去年までとは違い「前進的前向きな縮小」ですというお知らせ

本日13:30、八戸三社大祭運営委員会(塚原隆市会長)が開催され、本年度の八戸三社大祭の斎行についての報道発表を行いました。

法霊山龗神社instagramからの投稿

本年も行列渡御を行わない事と決定致しましたので通知申し上げます。

しかし今年の場合、昨年までとは全く違う考えでいます。

前回の役員会の際、私の方から「本年度は前進的、前向きな縮小としてはどうか?」という提案を行いました。

正直現在のコロナが、まさか三社大祭3年連続縮小になる程長引くとは思っていませんでした。
って、来年同じ事を言っている可能性もありますよね。
4年かかるとは思っていなかった、と。

5年目は?
新しい感染症来たら?
戦争に巻き込まれたら?

様々な事を考えました。

もし来年また新しい感染症が蔓延したら、またそこから3年、正味6年何もせず縮小ないし自粛するのか?

この様なケース危惧して、非常時などでも斎行可能である最大限の縮小開催を目指してアイデアを絞り、各社各団体が県のガイドラインを遵守する形で実施するテストケースを構築する為の縮小、という提案となっています。

例えばミニ山車を境内に展示してお囃子や伝統芸能を御神前に奉納する、短時間で可能な近所だけでも行列渡御し、神の御霊和めをする、各社鎮座地近隣に山車飾りなどを施して、大祭の賑やかさと本義である中日例祭の重要性を広く伝承し、御祭神の御神威の更なる発揚を祈るなど。

最近、
神様って本当は行列出たいとか思ってるのかな?
実際のところどう思ってるんだろうか?
って考える事が頻繁にありました。

少なくとも縮小して喜んでるって事は絶対ないのは、神道御祭神の特性上理解できますが、だったらどうすりゃいいんだろうか?などと。

だからこそ頭使って考えて、代替イベントじゃない将来性のある縮小施策を考えています。

現在決定しているものはありませんが、今後も運営委員会の会議を経て報道発表されていく予定となっています。

今のままでは、山車製作の技術を伝承する作業、大祭の精神性を伝える作業、我々の業界では氏子の教化育成と言いますが、この様な大祭全ての伝承が滞っていくでしょう。

また、世論によっては、仕事の業種業態によって参加できない業種、というのが出てくる可能性もあり、お祭りが好きでも仕事柄生涯参加できないなどの事例が生まれる可能性も出てきます。

だからこそ過去2年の経験を生かし、将来を見据え、ガイドラインに則れば可能であったかも知れない通常通りの行列渡御を敢えて放棄してでも「前進的、前向きな縮小」をするべきであると考えました。

なぜ弘前さくらまつりや青森ねぶた祭は実施するのに三社大祭は?と思った方もいらっしゃるでしょうが、龗神社としては上記の様な理由もあって、本年度の通常通りの行列を行わない旨運営委員会に申し入れました。

また本日の報道発表を受けて、龗神社11山車組による役員会が神社直会殿にて現在開催されています。

仕事柄自治体のガイドラインを守ってもなお参加できない方もおられると思うので、何かしらを行うのであれば、そのような方々の為にもこの機会に本来の精神性、社会道徳、民族性や国体の何たるかを体現する祭りとなる様に、深く考えて頂ければ、そう期待しています。