関西から毎年必ず御祈願にいらっしゃる方のお話

本日いらした、毎年必ず関西地方から御祈祷を受けに来られる方との出来事。

法霊山龗神社instagramからの投稿

とある有名な大手企業の役員をされている方で、一時期子会社の社長として八戸に赴任していた事がある方です。

仕事で全国各地に単身赴任し、数年前本社に役員として戻った事で、久々に自宅で過ごす事ができるようになったそうです。
妻がひたすら支えてくれたおかげで仕事に集中する事ができた、本当にできた妻です、感謝しきれない程ですと以前仰っていました。

しかし一昨年の正月に御祈願にいらした際、今までと事情が違っていました。
奥様が倒れてしまい、意識不明となってしまわれたそうです。
一命は取りとめたものの、2年経った今でも意識が戻らない状況であると伺いました。

一昨年の時はご家族の安泰と奥様の病気の回復を祈りましたが、どうしても気になったので奥様の家系のお墓に関して伺いました。
というのも、この様な障りがある場合、私の経験上お墓か水回りへの不敬というパターンがあまりにも多かったからです。

奥様の方は様々な事情があり、お墓がどこにあるか大まかにしか分からないので、何十年と行った事がないそうです。
一応可能ならお墓参りをしてお掃除など様々された方がいいと思いますよ、それが原因と断定して言えるわけじゃないですが、と伝えました。

そして去年の正月いらした時に聞いたのが、奥様の実家のお墓を根性で探し出しました、5月にお寺さんに来てもらって法要をします、との事でした。

その後の経過がずっと気になってしょうがありませんでした。
それで祈願の御予約の際に伺うと、やはり未だに意識が戻らないとの事。

病気平癒の祈願の時は何をどう奏上するべきなのか、どの様な言葉が神に届くのか、本人が来られず代理である時はどう説明するのがいいのかなど、毎回考え込んでしまいます。

去年の時は、やはり近くにある産土様に祈願を届けてもらった方がいいのではないかと思い、関西の自宅がある場所の氏子神社名を伺った上で

今誰々はこの様な病気で苦しんでいるが、夫は心を痛め神の御神威に頼る為に例年通り法霊山龗神社に参り、病の癒しを願い出ている。
氏子の神である◯◯神社の神と祈願主の厳鉾仲を法霊山龗神社の神にお取り持ち頂き、どうか御神徳を戴けるようお伝え戴きたく、恐れながら申し上げます。

としました。
要は氏子の神社さんに願いをお取り次ぎください、としました。

この様な祝詞の方法を以前聞いた事があった為にそうしたのですが、ベストな方法かどうかわかりません。

しかし、もしまた同じ祈願をするならば、その時は正攻法で行こうと考えていました。
何故なら、法霊山龗神社の神様は病気関連の御祈願に強い気がするからです。
詳しくはいつか書きたいと思います。

そこで今回の祝詞は

住まいは何処である祈願主の妻◯◯は、関西のどこ何処にある■■病院に現在入っており、意識はその身に戻らず、起き上がる事も言葉を述べる事も出来ず年月が流れている状況にある。
いかなる者の成せる業なのか分からないが、夫である祈願主は心深く痛め、日毎増す悲しみを癒す術もなく、常日頃法霊山龗神社の大神達を遥拝すると共に、年毎に遥か遠き関西の地から大御社に参拝し乞い願えども、未だ望みたる験は現れていない。
本人の代わりに参列した夫の思いを汲み、病人を哀れと思って頂けるのであれば、春の雪が照る日に消えゆく事の如く病を消し去り癒し給い、元の如く立ち返らせて頂き、命永く立栄えさせて戴きたく、恐れながら乞い願い申し上げます。

大まかですがこの様な祝詞としました。

終了後、祈願主さんから、心に染みる祝詞だった、心から感謝します、本当にありがとうございます、と言って頂き、私も感激しました。

念の為どうしてこの様な祝詞にしたのかなど私の考えをお伝えしたところ、納得頂けたと思います。

経済界での成功者は必ずと言っていいほど神様事に対して熱心であるというのはよく聞く話ですし、私も体感として感じてはいますが、関西から龗神社を参拝する為だけに青森県までいらっしゃるというのは凄い事だなと思います。

奥様が一日も早く回復され、後悔の念に苛まれた様な祈願主様の表情が元の自信溢れる顔に戻られる事を、心から祈っています。