呪詛されていると拝み屋さんに言われて来た方のお話
昨日御祈願の予約をして遠方からいらした60代位の方のお話。
お電話で予約を受付した際、どの様な御祈願を希望しているのか簡単に伺ったところ、他の人から呪いを受けているので祓って欲しいとの事でした。
毎回この様な時に説明する様に、呪詛返しや除霊みたいなマネは出来ないのでお清め程度ですよ?と言ったのですが、拝み屋さんから神社に行って御祈祷を受けろと言われたので、そちらの考えるようにやって貰えれば構わないと言われました。
それで昨日いらして、詳しい話を伺いました。
すると、拝み屋さん曰く、日本海側のある地域にいる拝み屋が、とある人の依頼であなたを呪詛している、あなたの身に起こっている諸々の障りはそれが原因だと言われたのだとか。
依頼者はあなたの義母で、約10年前からそれは始まっているはずだ、と言われたのだそうです。
ご本人は心当たりがあるそうで、義母とは父の後妻だと思う、呪詛されていると言われても納得できる関係性だ、と言っていました。
資産家だったご本人のお父様が亡くなった時、義母という方は財産分与の法律を無視して財産を奪い取り、全て遊びや贅沢に使って暮らしていたそうですが、財産をアテにしなくても十分な生活ができているご本人さんを妬み、ちょっとでも「こうした方がいいんじゃないの?」というならば、もの凄い形相で睨みつけてくるという様な程に敵対的な関係性だそうです。
そして呪詛ですが、事実、ご本人は片目を失明、旦那さんがお亡くなりになり、自分の兄弟とは何故か分からないが関係が拗れて関係は最悪、挙句自分のお子さん達ともうまくいかなくなっている状態。
そして連日空き巣に入られて、犯人はわかったものの現行犯じゃなければ対応できないと警察に言われ、家も何もかもが安心して生活できる状況では無いそうです。
これら全ての原因が呪詛であると拝み屋さんは断定されたそうで、義母や窃盗犯の住所氏名をメモして持ってこられました。
しかし私には拝み屋さんが言ってる事が正しいと判断する術がありませんし、そもそも第三者の住所氏名を奏上するなどは病気療養中など特段の事情がある場合以外は行いませんので、ご本人に災いがなく、罪穢れを祓ってくださいという願意とさせて頂きました。
私は見えたりしない訳ですから祈願の結果に対して自信というものは持ちようも無いわけで、相手が呪詛師ならこちらは五条悟をお願いしたい所ですがそうもいきません。
そこでご本人様には10分前後待ってくださいと伝え、急ぎ祝詞を書き上げて御祈祷しました。
祝詞では、
ここ数年にわたり人による災いか、又はあやかしものの為せる業か、はたまた禍つ神の荒びか判らぬものの、身を傷い、また病に侵されて挙句片目を失い、或いは思い掛けざる事が起こり、そのなされ様はあまりに重く、自ら励むも限界で、もはや神々の御神威に頼る他は無いと神前に参列しました。
幣を供し玉串を奉り願いますのでどうか聞き届け、御心離れてしまう事無く、その御手を差し伸べて頂き、今この時より護り恵み幸わい給いますよう、恐れながら申し上げます。
という感じになりました。
実際はこの8倍くらいの長さの祝詞にはなってしまいましたが、願意の抜粋としては上記のような意味の内容になります。
その後どうなっていくのか、私には現在知る術も無いのですが、ご本人は非常に心穏やかになってスッキリしたのがわかりますと言っていたので、様々な問題が少しでも良い方向に進んで行けばいいなと思っています。
しかし、最近のこの手の相談件数の多さ、一体何があったんだろう?って位多いんですよね。
多分例年の3倍じゃきかない位多い気がします。
何度も言いますが、霊障や今回みたいにマジナイ的な話に対しては、神社で的確な対処ができるかと言えば多分できません。
我々ができるのは、あくまでも諸々の枉事、罪、穢れを祓い、神々の御神徳を願うのみです。
龗神社に御相談頂く場合、上記をご理解の上ご検討くださいます様、どうかご理解の程お願い致します。