陸奥国八戸総鎮守 法霊山龗神社ブログ

青森県八戸市の総鎮守である法霊山龗神社で行われている日々の社務や神社や神道に関する豆知識、地鎮祭やお宮参り、七五三をはじめとしたお祝い事をブログでご紹介しています。

八戸三社大祭

三社大祭の投稿が物議を醸してるらしい件の続き

法霊山龗神社instagramからの投稿

一昨日の投稿に関係して、多少書いておきたいので続きを投稿します。

まず、神社と山車組はどの様な関係性なのか?という事に関して。

一つ目として、龗神社とその附祭11組との関係性は当然分かるものの、他の2つのお宮さんとその附祭との関係は全く分からない、というのが現状の関係性の一つです。

連携が良くないんじゃないか?と感じる人もいるかも知れませんが、これが正常だと私は思います。

どの神社の附祭かによって奉斎する神が違い、大祭への考え方も違い、祭式の故実も違うからです。

山車振興会は神社の垣根を越えて27山車組を統括する団体である為、神社祭神が別であるという意識の外で活動する事もありますが、龗神社の場合、振興会として何かを行う場合に11組の代表者が私の所に意見を聞きに来たりします。

但し三社大祭の名においては、祭神が違い考え方も違う事の重要性は最大限厳守する必要がありますので、振興会内部でいくら親しい関係であっても、他の神社の附祭の動向に口を出したり、山車組同士の合意の元歩調を合わせるなどは御祭神の尊厳に関わる重大事ですので注意が必要です。

逆に神社同士の中にあっても、個別の例祭や祭典が行われる以上、どの規模でどの様な内容の事を執り行うか、これは神社によって考えが違うという事になります。

どうしたら神の御霊和めとなるのか、自分の所の御祭神はどうしたいと考えていらっしゃるのか、神が違う以上異なってくるのは当然です。

但し正常通りの三社大祭においては、正式な次第が存在する訳なので、そこは古式や一社の故実を重視した上で次第に従っていく事が重要です。

さて、他のお宮さんの事は分からないとは言え、龗神社と11山車組はどういった関係性であるのか?と聞かれる事が多くあります。

私としては、運営委員会の会議や11山車組の会議などで発言する機会には、思った事は基本発言しますので、うちの山車組の方々も私の言いたい事は知っていると思います。

それが受け入れ易いか受け入れ難いかは別ですが、それでもうちの山車組は私の発言する機会を設けて話を聞いてくれます。

龗神社には信条があり、それを崩す事は国体や民族性の綻びと考えていますので、なぜ伝統を守り学ぶ事が重要であるかという事も伝えてきました。

龗神社には、と言いましたが、神明さん、新羅さんにもその様な信条は必ずあります。

2神社の宮司さんは戦争経験者で、日本の神社は悪の存在なので潰そう等というビラを米軍に撒かれたり、戦後GHQ支配時、神社が消滅するかもしれない危機を実体験したり、同じ行動をしても他の宗教は許されて神社では批判されるという時代を生きてきた方々です。

様々御配慮もあって発言されない事もあろうかとは思いますが、私などよりよっぽど伝統を守る意義を身をもって知っておられるので、強い思いはあるはずです。

そこの意識を持った上で、各山車組さんや芸能さんは神社との付き合い方を考えてほしいです。

少しそれましたが、うちの11山車組は、私から見てる限り団結していて、意思疎通もなされているように見えます。

私が何かを要望すると、親方連中で話し合って合意して結論を持ってきますし、年を通して集まりを持って様々な話し合いがなされています。

神社と山車組は良好な関係である事が何より理想でしょうが、たとえ耳障りであっても神道の宗教的意義は厳修すべきですので、山車組にとっては許容し難い事も反発を覚える事もあると思いますが、それでも自分達で好き勝手にはせず神社の意見を聞く、というのが今の関係性かなと思います。

また気遣いしてくれているのは肌で感じます。

そして振興会内部での事ですが、うちの親方達に聞く限り、今は活動的で全山車組間で意思疎通もしてるはずだが、それをきちんと各山車組が全体に伝えきれているかどうかわからないそうです。

神社への投書の内容は、上記が原因の一つと考えているそうです。

何をするにも振興会役員会での同意の元各山車組に責任を持って周知する事になっているからそう思う、と言っていました。

振興会の活動は現在過去一番いい状態にあって、様々なイベントへの参加はじめ精力的な活動ができているし、市民の為に活動を続けてきた自負があるそうですが、昔から批判は続いているとの事。

どこかの掲示板に批判が書き込まれているんだそうで、今回のfaxも同じ人じゃないか?と言っていましたが、それは間違いなく別人です。

詳しくは言えないものの、元々プロのウェブマーケティング・コンサルタントだった私には把握するノウハウがあり、その上で断言できてしまいます(個人の特定はできません)。

いずれにせよ、振興会が裸の王様とならない様、多くの部分で配慮して考えていく事が重要と思うので、できる部分では協力して良い方向にいければなと思っています。