八戸三社大祭法霊山龗神社オンライン渡御祭第二十八日目 〜新井田附祭振興会〜︎
令和三(2021)年 八戸三社大祭
法霊山龗神社オンライン渡御祭
第二十八日目 〜新井田附祭振興会〜︎
■ 写真1〜3:御通り︎
■ 動画4:御通り︎
■ 写真5:山車作り事始め祭
協力:八戸テレビ放送、白陽写真館、八戸市教育委員会社会教育課
風流山車3番目の紹介は、新井田附祭振興会(にいだつけまつりしんこうかい)です。
八戸の山車は大きいですね、と言われる事が多いですが、最大時で横幅が道路3車線分くらい、高さがビルの4〜5階位の高さがあります。
重さは山車組によるものの、15トン前後あると聞いています。
そのような巨大な山車を作るにあたり、作業も危険を伴うもの、クレーンなどを使用しなければならないものなどもある為、新井田附祭振興会では、毎年山車を作り始める時に「山車作り事始め祭」として安全祈願祭を行っています。
新井田では規律や礼儀を重んじる風潮があるようで、安全祈願祭の時でも、長老の方々が若い人に対して、参列の作法格好などを厳しく指導している姿を拝見しました。
得意とするのは祝いものだそうで、七福神などのみならず、最近では今上陛下御即位を奉祝した山車を制作されるなどもあり、個人的に感動しました。
龗神社に御奉仕頂いている小田の八幡宮さんの方々も、大変興味をもたれ、一緒にわざわざ見に行って喜んで見ていた覚えがあります。
この新井田附祭振興会は、昭和53年、新井田方面に住んでいた法霊神楽士の方などが中心となって、新井田からも法霊さんのお祭りにお供する山車を出したいと立ち上げられたと、今は亡き法霊神楽士の古参から聞いた記憶があります。
現在では山車小屋を自分の町内に構える事が難しくなってきている中、新井田附祭では地元に山車小屋を構え、祭り期間中には町内を子供達と一緒に山車を曳いて回ったりなど、地域交流を大切にしているそうです。
ちなみに山車小屋の場所は
青森県八戸市新井田字常光田1-5
ですので、興味のある方はお祭り期間が近くなったら覗いてみてください。
新井田近隣は虎舞も大神楽もそうですが、地域との関係性を大切にしている印象ですね。
余談ですが、私の小中学校時代の同級生の女性がいまして、その息子さんと私の娘が同級生で、お互いの母校で保護者として何十年ぶりかに再開しました。
その息子さんと旦那さんが新井田附祭に参加しているそうなのですが、私達の小学校の子供達は多くが内丸親睦会という山車組に、中学校は内丸親睦会か城下附祭に参加する、というのが圧倒的なので、距離的に離れた新井田に参加というのは珍しいなぁと思っていました。
しかも同級生自身は娘さんと一緒に内丸親睦会に参加しているのに、旦那と息子は新井田附祭に参加しているのです。
どうやら同級生の旦那さんが、新井田附祭代表者のIさんと同じ会社だそうで、部下という事でわざわざ新井田に参加しているのだとか。
Iさん、これは立場的な優位性を利用したなんとか、じゃ無いですよね!?
とまぁ、地元との交流を大切にして、幅広い年代の方々が規律を重んじて取り組んでいる新井田附祭振興会に参加する事は、子供達の社会教育にも大いに役立つと思います。
また、社会で活躍する大人達にとっても、年上の方々との関わりの中で多くを学び、豊かな精神性を育む良い機会となるかと思います。
龗神社は古来より八戸の総鎮守の責任に於いて、毎年八戸市全域の発展安寧、市民の平穏などを願い続けていますので、三社大祭は中心地域の方々だけの為のお祭りではありません。
八戸藩の文献に、八戸に住むもの全て法霊の氏子である、と明記されている事に基づき、今でも八戸市全体の願いの場を護る事が使命であると先代より口伝されています。
新井田近隣にお住まいの方々も含め、本来は全ての市民の祈りの場としての祭りですので、新井田近隣にお住まいの方々で参加してみたいという方は、是非お誘い合わせの上ご検討ください。