八戸三社大祭法霊山龗神社オンライン渡御祭第二十九日目 〜青山会山車組〜︎
令和三(2021)年 八戸三社大祭
法霊山龗神社オンライン渡御祭
第二十九日目 〜青山会山車組〜︎
写真1〜2:御通り︎
動画3:御通り︎
写真4〜9:制作現場︎
写真10:見返し
協力:八戸テレビ放送、白陽写真館
4番目の風流山車の紹介は、青山会山車組(せいざんかいだしぐみ)です。
青山会は、昭和53年に元々八戸青年会議所の会員を母体として立ち上げられた団体です。
その為他の山車組と違い、町内という地盤を持っていません。
また現在は当初と違い、青年会議所主体では無くなっているため、参加者も県内外問わず幅広い参加者がいるそうです。
しかしながら、2018年の大祭終了後、山車小屋を構えていた土地の地権者に立ち退きを求められ、山車小屋を失います。
2019年に同じ問題を抱えていた他の山車組からの紹介を受け、例年の2ヶ月遅れで山車制作に取り掛かり、何とか例年通りの参加を果たす事ができています。
現在の山車小屋は
青森県八戸市十日市赤御堂2
の、新井田サケ マス孵化場の隣にあります。
私も一度伺いましたが、大祭メイン会場となる八戸市中心地域からは結構距離があります。
昨日書いた通り15トン前後もある山車を、子供達が曳いてやって来るには大変な場所です。
しかし実は現在の山車は、ディーゼルエンジンを搭載しているので、ある程度は自走が可能となっています。
※但し行列以外の移動に関しては牽引でなければならない場合があるようです。
山車にディーゼルエンジンを搭載?と思う方も多いかと思いますが、人力で全てを制御するには重く、エンジンがないと危険なのです。
坂道を下る時、エンジンブレーキなどが無いと前にいる子供達が危険に晒されますし、上りでも後ろに下がるなどあれば大事故になります。
青森県の警察からは、エンジンで自走するって事は車両だから、山車は違法改造車だ!となってしまい、一時期は現在の大きさで山車制作を続けるのは難しいかも知れないとなっていましたが、国土交通省が山車はあくまでも山車で車両では無いとの判断をしたので、現在があります。
青山会の山車も巨大で、場所も遠く大変でしょうが、町内や近隣に山車組が無い方や、自社で企業としての山車を出すまでには至らないけど参加する意思がある企業さんなどの参加や支援で頑張っています。
得意とするのは神話などを題材としたものや、煌びやかなものだそうで、スパンコールを貼ったりする作業もあるのだそうです。
そしてそのような細かな作業を可能にしているのが、参加者の女性比率の高さなのだそうです。
全体的にも平均年齢が若めで女性が多いからこそ出来る、細かな作業や繊細な細工などもあるのでしょう、人形飾りなども、また人形の表情も女性的な感性を感じるような気がしてきました。
そして私も山車に参加できるような機会があるならば、女性の多い青山会に参加したいと心の底から思いました。
それはそうと先に書いた通り、青山会は町内の地盤を持たない反面、県内外問わず幅広い地域からの参加が気軽にできる良い面があります。
繊細な作業が好きな方、スプレーガンなどを使用して塗装するのを経験してみたい方、大工仕事なら任せろ!という方や溶接資格を持っていて自信がある方など、素人玄人問わず山車制作に興味ある方の参加をお待ちしています。
女性が多い参加しやすい環境ですので、興味ある方はお気軽に龗神社までお問い合わせください。