八戸三社大祭法霊山龗神社オンライン渡御祭第二十七日目 〜城下附祭〜︎
令和三(2021)年 八戸三社大祭
法霊山龗神社オンライン渡御祭
第二十七日目 〜城下附祭〜︎
■ 写真1〜2:御通り︎
■ 動画3:御通り︎
■ 写真4〜10:制作現場
協力:八戸テレビ放送、白陽写真館
風流山車2番目の紹介は、城下附祭(しろしたつけまつり)です。
ところでこの風流山車(ふりゅうだし)という言葉ですが、毎年作り替えられる山車、という意味なのだそうです。
という事でもちろん城下附祭でも毎年山車を作り替えているわけですが、題材としては歌舞伎物、武者物、伝説や昔話を題材にしたものなど、多岐に渡る題材を取り入れて制作する事に挑戦しています。
城下附祭は昭和50年、八戸市立城下小学校の開校を記念し、城下地区4町内会の青少年育成、住宅開発が進む地域住民達の親睦を掲げ、城下附祭実行委員会を発足、同年「七福神舞遊」と題した山車で初参加しました。
開校当時の城下小学校の児童数735名にヒントを得て、初参加を祝う七福神に七五三の子供達を配した山車を制作し、祝いにふさわしい山車で初陣を彩りました。
それから現在まで参加を続けている城下附祭ですが、2001年、最大の危機を迎えます。
同年7月31日の夜に山車小屋から出火、その炎は山車と小屋全てを焼き払い、その年のみならず将来的な活動が危ぶまれる状況に陥ります。
しかしながら、八戸市民のご支援を頂き、また北海道苫小牧市に本社を置く「ナラサキスタックス」さんの多大なるご支援によって、翌年から復興参加する事ができました。
また、奇抜な発想の山車も制作していて、参加10年目の昭和59年に制作された「水芸」では、人形の小道具から勢いよく水が飛び出す仕掛けが施され、沿道の方々を驚かせました。
城下附祭には、はちのへ山車振興会への出向役員としてMさんが出ているのですが、この方の弟さん、法霊神楽士です。
7月1日の法霊神楽による清め祓い動画のどこかにいます。
参加する方法は違えど、兄弟でお祭りに参加されているという、中々に理解のあるご家族です。
現在の城下地区は商業開発が進み、その影響なのか地域人口が減少の一途を辿っていて、その為やはり作り手も参加者も減ってきている現状にあります。
その上龗神社山車組の中では山車小屋維持費が最も高額で、資金難で解散を考えざるを得ない状況を何度となく経験されているそうです。
それでも、地域の方々や近隣の方々の支えで、若者から人生の先輩方に至るまで楽しく取り組まれています。
7月末あたりに行われる安全祈願祭の折にも近隣の町内会が参列されたりなど、一体となって取り組んでおりますので、興味のある方は是非ご参加ください。