陸奥国八戸総鎮守 法霊山龗神社ブログ

青森県八戸市の総鎮守である法霊山龗神社で行われている日々の社務や神社や神道に関する豆知識、地鎮祭やお宮参り、七五三をはじめとしたお祝い事をブログでご紹介しています。

社務日誌

法霊山龗神社instagramからの投稿

情けなくて自分が嫌になった話少し前の話ですが、直後に書くと差し障りがあるだろうと思ったので、時間をおいて投稿する事にしました。その日は朝からずっと様々な御祈祷が続く日で、外に出るのも神社で行うのもギリギリのスケジュールでした。その中で、現地で予定していた地鎮祭が雨で急遽神社で行う事に。神社の御祈祷が空いている時間に地鎮祭を入れ込み、準備を行いました。すると、当日受付の病気平癒祈願が入ったのですが、電話で受付した者が確認ミスで、地鎮祭と同時刻に取ってしまったという報告が。30分時間をずらしてもらえないかとお願いする為に連絡するも、伺っていた連絡先が固定電話で繋がらず、先に到着した方から執り行うしかないだろう、などと話していました。地鎮祭のハウスメーカーさんが時間より早く先に到着してたので、施主さん到着次第始めましょうと言っていた矢先、病気平癒の方が到着。ハウスメーカーさんに少しだけ待ってもらえませんか?とお願いして、病気平癒の方を先に執り行いました。次がすぐに控えている焦りもあって、はやる気持ちで急ぎ終わらせようと思いながら始めたのですが、修祓で大麻(フサフサの紙が棒についているやつ)でお祓いする時に、祈願主の方の落ち着いた表情を見た瞬間、俺はなんて事考えてお祓いしようとしてるんだ、そう思って自己嫌悪に陥りました。病院にも通い治療にあたっている祈願主の方が病気平癒祈願で来るという事は、ある意味最終手段か、神にも縋る思いで来るのか、いずれにせよ目に見えず物理的な証明もできない御神威に頼るという強い願いで来られるのだと思います。その様な思いで御祈願を受けに来た方を前にして、次があるから急いでこなして終わらせようと思っていたと思うと、そもそも人としてどうなのか?そう感じて嫌になりました。その後の祝詞では、そもそも神職としての資質に関わるような情けない自分ではあるが、祈願主は強い思いで大前に参列しているので、どうか聞き届けて頂きたい、強くそう願いながら奏上しました。せめて自分が正しく務めたのだと納得する為、自分自身が気持ち的に楽になる為だと思います。その日全ての社務が終わってから、忙しいからといってこんな事で職責を果たしているのか?そう自問自答しながら今日に至ります。この日以来、御祈願の度にこの日の事が頭によぎり、できる限りしっかりと務めてきたつもりではありますが、未だ頭から離れず、忘れられません。今日遠方に住む娘さんの代理で厄年祓いに来られた親御さんを見ていて、願いの価値の在り方と祈願主の方の想いを改めて考えさせられたので投稿してみました。#神社 #神社仏閣 #龗神社 #法霊山 #法霊山龗神社 #青森県の神社 #八戸市の神社 #八戸の神社 #総鎮守 #八戸総鎮守 #八戸 #八戸市 #青森県
法霊山龗神社instagramからの投稿