陸奥国八戸総鎮守 法霊山龗神社ブログ

青森県八戸市の総鎮守である法霊山龗神社で行われている日々の社務や神社や神道に関する豆知識、地鎮祭やお宮参り、七五三をはじめとしたお祝い事をブログでご紹介しています。

八戸三社大祭

県立八戸東高校演劇部の三社大祭をテーマにしたミュージカルを見てきた件

本日南郷文化ホールで行われた、東高校演劇部の皆さんによる三社大祭を題材としたオリジナルミュージカル「祭禮行列」を拝見する機会を頂き、有り難く伺いました。

法霊山龗神社instagramからの投稿

少し前に八戸三社大祭運営委員会の塚原会長が招待され見たそうで、その話を聞かせて頂いたのですが、大変興味深いですね、いやー見てみたかったなぁ、なんて話をしたところ、塚原さんのご配慮で今回のチケットを手に入れて頂き、伺う事が出来ました。

大変ありがとうございました。

先生に許可を頂いたので、内容を紹介します。
少し記憶違いがあるかも知れませんが、重要な部分は大丈夫かと思います。

舞台は龗神社の附祭「ぬかづくり組」っていう山車作りの現場で(笑)、山車の審査で5年連続2位の優秀賞に輝いている、っていう設定です。

今年こそは1位の最優秀賞を取りたい!という熱い思いの中、責任者は今まで見たこともない仕掛けや動き(からくり)を考え、題材も義経北行伝説と壇ノ浦の義経八艘跳びをミックスした創作題材を作り上げて挑もうと決めます。

一方、責任者の祖父は、最優秀の山車は派手だから賞を取りやすいだけだ、大事なのは賞を取る事でも新たな取り組みを目指すことでもない、伝統なんだと訴えます。

すると責任者は、そんな事は理解してるが、そんなんじゃ賞なんて取れない、今は昔と違うから古い考えじゃなくて今までにない新しい考えが必要だと訴え、祖父と意見の食い違いからケンカになってしまいます。

祖父は「仕掛けが無くたって山車は山車じゃないのか?」そう訴えますが、観光の為には大掛かりな山車じゃなきゃダメなんだと聞く耳を持つ事はありませんでした。

周囲の人は祖父にも協力を仰ぐべきだと優しく諭しますが、それ以上は意見せず、責任者に求められるままに協力して山車制作に励みます。

その夜、昔使用した山車人形の頭が並べられた小屋内では、その人形の頭達が自分達の出番はあるのか?それとも捨てられるだけなのかと会話をしていました。

そして夜に山車小屋にやって来る祖父。

頭達を見て、お前らも俺と同じくお役御免かと嘆きながら、この人形達もまだまだ活躍できる事を知ってもらおうと、題材の義経にちなみ、義経の頭に体をつけて小屋を後にします。

喜んだ義経の頭は、他の頭にも体をつけ皆で出番の可能性を喜び合いますが、その時、間違って山車の仕掛けのスイッチを押してしまいます。

壊れる山車の仕掛け。
翌日山車小屋で驚愕する関係者達。
審査まであと5日、どうするか悩む関係者。最優秀賞の自信に水を差され、祖父に何を言われても八つ当たりしかできず小屋を飛び出す責任者。

その時祖父は他の製作者達に、何とか孫を支えてやってくれと頭を下げ、皆にもちろんと返事をもらった矢先、その場で倒れて病院に運ばれてしまいます。

最終的には仕掛けの無い山車を製作すると決める責任者。

無事山車は完成し、古い人形達も久々の晴れ舞台に臨みますが、山車の人形が一体倒れてしまい審査対象外。

しかし久々に日の目を見た人形達は満足気に喜び合う、まぁ大まかにはこの様な内容でした。

本当に大まかで東高校の皆さんには申し訳ないですが、字数制限もあるものでご勘弁ください。

終了後先生に、脚本は誰が考えたんですか?と伺ったところ、脚本チームの生徒達です、担当した先生と一緒に作っていますと教えてくれました。

という事は、これは生徒達の考え方、意志で作られているって受け止めていいものでしょうか?
そう聞くと、その通りです、と返答頂きました。

運営委員会事務局担当と教育委員会社会教育課担当と3人で見ていたのですが、高校生にこれを言われるとは、我々としては情けない限りですね、なんて話しながら帰路につきました。

先に内容を書きたかったので順番がおかしくなりましたが、まず、本日関係者のみの講演を拝見させて頂く機会をくださった東高校の皆様に、心より御礼申し上げます。

また三社大祭を第三者的視点からミュージカル化し、我々関係者も議論を避けてきた問題に向き合ってくださった演劇部の全ての生徒の皆さん、そして先生方に、この上ない感謝を申し上げます。

非常に衝撃的で、また大変心に染みる素晴らしい舞台でした。

また大祭関係者以外の若い方々の視点を知る事ができて、如何に我々が自己満足的な方針によっていたのか、また「祭りを知っている」立場の危険性を痛感する経験を頂きました。

適切に表現する語彙を持たず汗顔の至りではありますが、家一軒以上余裕で建つ程の税金を毎年投入し、市内の交通に多大な迷惑を掛けながら、方々に感謝し頭を低くする事も忘れ、市民の為という建前を振りかざして取り組んで来た事をもう一度見つめ直し、真摯に取り組んでまいりたいと思います。