総代会と駅通り道路工事説明会
本日は午前中いっぱいが総代の会議、夕方からがJR本八戸駅通り地区の新道路に関する説明会と、集まりに参加する以外ほぼ何もしておりません。
午前の総代会議に於いては、龗神社の三社大祭祭具を収蔵する祭器庫の建設予算に関する承認及び建築図面の確認等がなされ、凡その了承が得られましたので、最後の調整を経て今月から着工となる予定です。
県道である本八戸駅通りに関しては、今年中の新道供用開始に向けての状況が青森県の担当者から説明がありました。
また供用開始に伴い八戸市へと払い下げになる現道の駅通りは、歩行者優先のコミュニティ道路へとなる為、その計画の概要が八戸市の担当者より説明されました。
コミュニティ道路は八戸市との景観協定が締結されており、城下町風の和風建築の外観へと統一されていくそうです。
以前、お城の中だった地域が城下町風はおかしくないか、と私に聞いてきた方がおられましたが、この計画策定の時期に私は八戸市にはいなかったので経緯はわからないものの、多分要は江戸時代の風情が感じられるような、という意味で城下町風なんだと思います。
この道路計画、実はかなり難しい問題を抱えています。
地域の方が何かの用件や参拝などで神社にいらした時、偶然お会いした際などによく話をされるのですが、結構切実なものが多くあります。
中でも難題なのは、景観やイメージに特化した事業計画ばかり先行して、通りの地権者は具体性のあるメリットを享受できない、とするものです。
ここは難しい問題だと日頃感じるのですが、経済競争の発生する民間事業者と、競争のない予算ありきの自治体では、具体的な経済性を持った結果を出さなければならないという観点やキャピタルゲインという観点において、どうしても差異が発生するからです。
例えば銀行融資を受けているので商売をたためない商店主がいれば、当然外観統一にかかる工事費に対するゲインはどの程度見込めるのか、その根拠は何かなど、民間では至極当然な疑問が出てきます。
つまりは、賑わいを創出して地域への経済的メリットに対して、本当に結果を出す事ができる実力が自治体や商店会側にあるのか?という事です。
大体地権者の方はこの部分を疑問に思っています。
まぁ個人的な意見としては、結果を出せと競争原理の異なる自治体や商店会側に求めるのは酷な事だと思いますが、地権者はそれじゃあ助からないよ、となります。
そこで龗神社では、今後数年間の計画として、4段階のフェーズに基づいた神社と地域との協力による活性化計画を策定して、協力頂きたい方面に話を始めている所です。
あくまで結果ありきの計画で、中長期には渡りますがキャッシュポイントも落とし込んだ計画です。
鎮座地の賑わいに寄与することも神社の社会性の一面と考えていますので、計画倒れにならない様頑張りたいと思います。