本年度の八戸三社大祭の附帯行事を中止して例祭のみ斎行する決定を行った経緯

本年度の八戸三社大祭に於いて、附帯行事を中止して例祭のみ斎行する決定を行った経緯について。

法霊山龗神社に於いて、この様な決定に至るまでにどの様な検討事項があったのかに関し、ここに記します。まず、昨年12月の段階で、龗神社内では令和三年の大祭も附帯行事が中止となる可能性が高いと判断し、内部でその場合の対処をどうするかの話し合いを行っていました。

約一年近く人的動向を見ながら感染者増減の波を予想していたのと、首都圏にある昔の取引先でマーケティングを主としている会社から、報道とは異なる現実的な現状分析及び予測レポートを善意で貰っていた関係で、上記の様な準備を進めるに至っておりました。

同12月下旬、八戸三社大祭運営委員会役員会の席に於いて、令和三年もその可能性を考慮している旨の発言をしました。

令和三年春頃から、運営委員会事務局、はちのへ山車振興会、龗神社附祭山車組役員等と個別にヒアリングがあり、附帯行事中止の場合に龗神社がどの様な行祭事を行うか、又その際山車組及び伝統芸能はどの様にするか等を話し合いました。

本年4月、報道発表前の段階ではあるものの、龗神社及び11の附祭山車組の内部では、附帯行事を取り止めて例祭のみを斎行する方向の同意が行われていました。

龗神社としては三百年の式年祭奉祝の為に通常通りできればとは思っていましたが、️

■場合によっては人命に関わる事。️

■法霊神楽や笹の葉踊りを始め伝統芸能団体の中には、医療関係者、学校教職員、介護事業所関係者等が多数おり、参加できない意向を示している事。️

■企業によっては、大祭に参加する者は終了後2週間の有給休暇を取得する様に通達されている者が複数確認されている事。️

■参加者以外の八戸市民は、開催を歓迎していない事が判明している事。️

■2月開催の八戸えんぶりでは、学校側が児童生徒に対して参加を見合わせる方向で検討すべきとの見解を持っていた事。️

■学校クラスターが複数発生していた為、龗神社行列に参加する延べ180名程度の学生参加者を確保できる見込みがない事。️

■無償奉仕頂いている企業に対して、高リスクの場に参加を要請する事ができない事。️

■青森県の定める祭り等での感染防止ガイドラインを検討した結果、参加者全員の名簿確保や行動管理には神社として対応が困難である事。️

■民間医療に対して多大な負担を強いる恐れがあり、一般患者の通常医療を妨害してしまう可能性がある事。️

■参加者のマスク着用やフェイスシールド着用は、重大な健康上のリスクを伴う事。️

■運営委員会等がどれだけの注意喚起や協力要請を行なったとしても、沿道の観覧者や県外観光客の抑制に対する効果には懐疑的であり、現実は予測通りに行かない事が明確と思われる事。

おおよそ以上の理由を考慮し、附帯行事の斎行は常識的ではないと判断され、龗神社関係団体の中で共有される事となりました。

これにより、通常通りの開催を決断する為の材料は無いと考え、龗神社として運営委員会役員会の場において附帯行事の中止を希望する事をお伝えし、神明さん、新羅さんも同様の考えである事を伺った上で、後日運営委員会より正式な報道発表が行われたという流れです。

龗神社で執り行われる祭事及び催し物、行事等に関しては、後日改めてこの場でお知らせ致します。

また三百年記念事業として、龗神社としては初めての試みとなる三百年限定御朱印を始め、奉祝限定日本酒「法霊山龗神社奉献神酒八鶴」など、様々な計画をしております。

これらに関しての詳細は、今後折を見て発表させて頂きます。

%year%%monthnum%%day% 法霊山龗神社instagramからの投稿