陸奥国八戸総鎮守 法霊山龗神社ブログ

青森県八戸市の総鎮守である法霊山龗神社で行われている日々の社務や神社や神道に関する豆知識、地鎮祭やお宮参り、七五三をはじめとしたお祝い事をブログでご紹介しています。

八戸三社大祭

八戸三社大祭法霊山龗神社オンライン渡御祭第三十五日目 〜内丸親睦会〜︎

令和三(2021)年 八戸三社大祭
法霊山龗神社オンライン渡御祭
第三十五日目 〜内丸親睦会〜︎

法霊山龗神社instagramからの投稿

写真1〜8:行列︎
動画9:御通り︎
写真10:八戸小学校街探検(課外活動)

協力:八戸テレビ放送、白陽写真館、八戸市教育委員会社会教育課

残り2組となった山車組紹介ですが、今日は龗神社鎮座地を拠点とする、内丸親睦会(うちまるしんぼくかい)です。

代表者を務めるのはSさんという方で、奥さん息子さんと一家総出で参加する、筋金入りのお祭り一家です。

内丸親睦会は場所柄お祭り以外でも関わる事が多く、Sさんと会う機会は他の山車組の比ではありません。

そこで私が知り得る彼の情報を洗いざらい吐き出してやろうと、覚悟する様に本人に伝えておきました。

すると、事前に原稿チェックさせろ、と。

ある事ない事ボロクソに書いたものをチェックさせた所
「あれとこれとそれ全部カット。書き直すように!」

悔しいです。
彼の男前で親しみやすい人柄が最大限伝わるよう、大胆かつドラマチックに書いたのに…

関係者には周知の事実にも関わらず、本人曰く「全世界に俺の魅力が伝わりすぎると、さすがの俺でも対応しきれない」そうで、苦虫を噛み締める思いで書き直しました。

そんなSさんですが、いざお祭りとなると実力を発揮します。

彼は50代の現役世代で見た目も考え方も若く、原稿書き直させた割に溢れんばかりの想像力と柔軟な感性で一年中お祭りの事を考えています。

賞の受賞も多く、原稿書き直させた割に山車作りには相当な拘りと実力があり、最優秀連続受賞など実績も残してきました。

商店会のイベントで山車組に小道具の制作依頼をした時、原稿書き直させた割に手抜き無しで凄いものを作ってきました。

地域との関係性も大切にしており、集まりや催し物にも山車組として積極的に参加する等、原稿書き直させた割に地域社会活動に対する考えもしっかりしています。

内丸では、楽しくなければ祭じゃない!をスローガンに高々と掲げ、幅広い世代が和気藹々と制作から本祭まで楽しんでいます。

私は神様事に関して物事をハッキリ言いすぎるもので、龗神社以外も含め山車関係者からはかなり疎まれている自覚の元振る舞ってますが、内丸の連中はそれを超越した人々です。

まぁ近所という事で知ってる人が多いというのもあるんですが、何せ代表者がこんな感じなので、内丸の連中は私を神職として扱う事もせず近所のオッサン扱いで、気を遣う等という事も無く、ニコニコタメ口で私に話しかけるのがスタンダード、という唯一無二の山車組です。

敬語で来られると、逆に何か裏があるんじゃないかと勘ぐってしまう程です。

安全祈願祭でも、私は猛暑の中キチンと装束を着て、誰が見ても神職にしか見えない姿でその場にいるものの、近所のオッサン扱いです。

まぁこれ程にかなり楽しそうにやってる人達です。

また、八戸小学校という学校の児童の多くは、内丸に参加する傾向にあります。
課外授業で山車小屋見学に内丸を選びますし、龗神社が学区内というのも理由の一つかと思います。
中学では、同じく龗神社が学区内の第二中学校が、八戸小と城下小が一緒になるので、内丸と城下に参加するようです。

最近の題材は歌舞伎ものが多く、他との違いを言えば「カッコいい山車」という事かと思います。

荘厳、豪華絢爛、迫力満点等、山車の感想は様々ですが、内丸はカッコいいがしっくり来ます。

そして何より、内丸は環境に恵まれています。
地元内丸に山車小屋がある事、地権者の理解が深く好条件な事、住民が温かく安心な維持運営が可能な事などあります。

今やお囃子は騒音だとクレームが来る地域が多い中、内丸の住民だけは「あぁ今年も法霊さんのお祭りが始まるなぁ」と風情を感じ、喜んでくれるそうです。

ちなみに「内丸」という住所、お城の中、という意味で、往古八戸城内だった地域です。
東京や名古屋市では同じ意味で「丸の内」と言いますが、八戸や盛岡では内丸と言います。

内丸親睦会は地域からも歓迎されてお祭りをしていますし、※注1:代表者のSさんは世代や男女問わず好かれる人気者で頼りがいのある良い男ですので//、このような環境で祭りを最大限楽しみたい方をお待ちしております。

—–脚注—–

注1:本人が「こういう事を書きなさい」と命令してきた内容を記載しています。