八戸三社大祭法霊山龗神社オンライン渡御祭第三十二日目 〜塩町附祭組〜︎

令和三(2021)年 八戸三社大祭
法霊山龗神社オンライン渡御祭
第三十二日目 〜塩町附祭組〜︎

法霊山龗神社instagramからの投稿

写真1〜6:山車の様子︎
動画7:御通り

協力:八戸テレビ放送、白陽写真館

龗神社附祭の紹介も折り返し地点の半分まで来ました。
その6台目の山車紹介は塩町附祭組(しおちょうつけまつりぐみ)です。

今回は塩町附祭組に関係する事で、どうしても皆さんに知って頂きたい事がありますので、先に山車紹介から書いていきます。

塩町の創立は明治34(1901)年で、約120年と長い歴史を持ちます。
この塩町という名前の住所は現在存在しませんが、町内会として現存しており、現在の柏崎という住所の一部に位置する場所を指して塩町とされています。

塩町の得意とする題材としては「歌舞伎もの」だそうで、歌舞伎演目を山車作りに落とし込んで解釈された創作を行なっています。

運営や制作に関しては、40台前後の気の良いオヤジ達が頑張っており、お囃子方は女性陣が頑張って盛り上げております。
そしてそれを影で支える存在が町内のご婦人方だそうで、この方々がお祭り期間中に握って皆さんに配ってくれるおにぎりは、もの凄く美味しいと評判が立つほどだそうです。

山車小屋の場所は青森県八戸市江陽3-1-111(東部終末処理場)に存在します。

ここで皆さんに知って欲しい、山車組存続に関わる問題をお話させてください。

塩町の山車小屋の場所ですが、八戸市の下水処理場の敷地を一部お借りしているため、東部終末処理場と記載があります。

しかしこの場所を借りられる約束の期限というものがあるそうで、今すぐにでも移転先を見つけないと存続できないという状況に追い込まれています。

現在、贔屓目なしで現実を直視すると、三社大祭は必ずしも市民に歓迎されて喜ばれているとは言えない世の中にあります。
その為多くの山車組で、お囃子練習の音が騒音だとクレームが入ってしまったり、深夜まで続く制作時の音がうるさいと問題になってしまったり、現在安定的に維持運営できている組は数える程しかありません。

この様な状況を招いてしまったのは、我々神社を含めた関係者側の驕った態度や考え方に問題がある事は重々承知しております。
また神社側が、神前に供奉する山車組に対して祭祀の精神性や在り方などの教化育成を怠り、何もしてこなかった事が最も問題であったと、責任の重さを痛感しております。

但し、神明宮さん、神羅神社さんにはそれぞれ方針や考え方がおありかと思いますし、龗神社が他の神社さんの関係者に口出しするなどの失礼はもっての外です。

そこで、せめてまず以て私共は、龗神社に供奉する11山車組や伝統芸能をはじめとした関係者への教化育成に取り組み、地域の方々に必要とされ受け入れて頂ける様、神社が先頭に立ち勤しみ励んでまいります。

龗神社では、八戸三社大祭をもって我が国の国体や皇室制度の護持、郷土愛や社会道徳などの精神性を育む事を本義としています。
伝統や歴史、形や在り方などはその結果に過ぎず、最も注視すべきことではないのです。

日本のように言論の自由があり、権利が保障され、ほぼ全国民が戸籍を持って満足な教育を受けられ、貧富の差はあるものの衣食住の著しい心配もせずに生活できる国が、世界中でどれだけあるでしょうか?

ほとんどの国ではこれらを全部得ることは難しく、日本の近隣諸国でもほとんど無い事は皆さんもご存知の事と思います。

我々は大祭を通じ、私達の子の世代孫の世代が幸せに暮らしていけるよう、学び伝えていく事が重要です。
山車組や伝統芸能が、その様な教育の場となっていけるように神社も努力して参りますので、現在苦境にある山車組に対する御支援を頂きたいのです。

もし山車小屋を確保できず今にも消滅してしまいそうな山車組に、山車小屋用地の提供など救いの手を差し伸べて頂ける方がおられましたら、どうか龗神社まで御一報頂きたく、ここにお願い申し上げます。

今までを猛省し、社会的価値のある三社大祭の未来を切り開いていきたいと存じますので、どうか皆様方の御支援を賜りたく、平にお願い申し上げます。