陸奥国八戸総鎮守 法霊山龗神社ブログ

青森県八戸市の総鎮守である法霊山龗神社で行われている日々の社務や神社や神道に関する豆知識、地鎮祭やお宮参り、七五三をはじめとしたお祝い事をブログでご紹介しています。

八戸三社大祭

八戸三社大祭法霊山龗神社オンライン渡御祭第三十日目 〜朔日町附祭〜︎

令和三(2021)年 八戸三社大祭
法霊山龗神社オンライン渡御祭
第三十日目 〜朔日町附祭〜︎

法霊山龗神社instagramからの投稿

写真1:前夜祭山車展示︎
動画2:御通り︎
写真3〜6:行列︎
写真7:安全祈願祭︎
写真8:太鼓練習風景︎
写真9:制作現場︎
写真10:優秀賞記念打ち上げ?

協力:八戸テレビ放送、白陽写真館

今回ご紹介する風流山車は、朔日町附祭(ついたちまちつけまつり)です。

初参加は明治23年からと、実に130年ほどの歴史を持つ山車組です。
三神社合同例祭の八戸三社大祭が約135年の歴史をもちますので、八戸三社大祭の殆どの時期に供奉していた事になります。

山車の特徴的な部分と私自身が感じるのは、もの凄い大きさの顔、です。

行列の出発地点に私を含め神職4人で歩いて向かう時、遠目から見ても「あぁ龗神社の山車はあの辺りにいるんだな」とわかります。

また大きな顔の効果でしょうか、山車に配置される大太鼓までもが全体のデザインの一部に見えてくるなぁといつも感じていました。

山車作りは全くわからないので素人感覚の話になりますが、現実的なサイズ感の対比による構成、またはそれを大きくはみ出さない構成の山車というのは、「綺麗だなぁ」とか「凄いなぁ」っていうのが一番最初に潜在的感覚として出てくる気がしています。

それに対して圧倒的な存在感を放つものが主張する山車を見た時は、「あぁなんか引き込まれそうだな」とか「あの目が動いてこっちを見そうだな」とか、第三者的ではない感覚に陥るように感じます。

私だけかも知れませんが。

そんな特徴的な山車制作を行う朔日町ですが、得意とする題材という事ではなく、大きな動物や妖怪が得意、という事だそうです。

どのような作業で巨大な顔が生まれていくのか、気になる方は

青森県八戸市石堂2-11-10 (スーパージョイスの裏側)

こちらに山車小屋がありますので、山車制作を開始する5月あたり以降に覗いてみるのもいいかもしれません。

毎年行われる安全祈願祭に伺った時には子供達も参加して制作を行なっていましたし、町内にこだわらず参加したい方はどなたでも大丈夫のようで、とにかく楽しんでお祭りしているそうですので、見学だけでもお気軽にどうぞ。

相変わらず話が飛びますが、以前神奈川大学のとあるゼミで、八戸市の経済と三社大祭などを研究する為かなんかのゼミ合宿があり、龗神社にもいらしたので応対した事があります。

その後の予定を伺ったら、次は夜に朔日町附祭とアポがあり、朔日町のK君に取材すると聞いたので、学生達に「K君は多分面倒見がよくて多分心の広い人だから、『お腹すいたなぁ』的な雰囲気を出したら、間違いなく空気読んで最高級なものをご馳走してくれるはずだから!」と何度も言い聞かせました。

しかしその後に伺った話では、K君はご馳走するどころか察してさえくれなかったそうで、取材後に学生達は泣きながら道端の草葉を摘んで食べたそうです…

でもそんなK君率いる朔日町附祭の皆さんは、これからも龗神社氏子山車組として、伝統を守りながらお祭りを楽しんでいきます!という事なので、心掛けは大変しっかりとした方々です。

前記の通りお住まいの場所も年齢も問わず、お祭りを楽しみたい方はどなたでもお待ちしておりますという事ですので、どうぞ皆さんご検討ください。