陸奥国八戸総鎮守 法霊山龗神社ブログ

青森県八戸市の総鎮守である法霊山龗神社で行われている日々の社務や神社や神道に関する豆知識、地鎮祭やお宮参り、七五三をはじめとしたお祝い事をブログでご紹介しています。

社務日誌

法霊山龗神社instagramからの投稿

令和五年4月15日新川神社 春の例祭先日土曜日、新川神社にて春の例祭が執り行われ、同時に法霊神楽によって権現舞などが奉納されました。鎮座:青森県八戸市沼館2丁目37祭神:瀬織津姫命新川神社の権現頭を「遊ばせる」為に、法霊神楽士が歯打ちなど行いました。権現様を何もせずにお祀りしておくのは良くないのだそうで、舞ったり歯打ちをしたりする事で、邪気を祓い御神威を高める事を、この地方では「遊ばせる」と言います。八戸三社大祭では、各家庭にお祀りされている権現様を龗神社に持ち寄り、初穂料、米、酒と一緒に納め、行列時に全ての権現様を歯打ちするなどで遊ばせるという事を希望する家庭が多くあります。法霊神楽の権現様には法霊明神の御霊を分け入れていますが、新川神社の権現様は瀬織津姫の御霊が入っているのでしょうか。詳しく聞いていないのでわかりませんが、岩手の早池峰神楽なども瀬織津姫さんの可能性がありますので、相当に興味深いところです。ところで、御祭神の瀬織津姫さんですが、相変わらず謎に包まれた神です。記紀に出てこない事や祓戸大神とされる事から大怨霊である事は間違いないだろうとは思うものの、委細ハッキリしない神です。古史古伝によれば、天照大神という役職の何代目かに当たる神であるなどとされています。天照大神=機織りの神瀬織津姫命=棚機津姫棚機津姫=機織りに関係する神棚機津姫=天照大神とも考えられるそうです。言葉遊びの冗談のように感じる方も多いかもしれませんが、例えば30年前に天皇陛下と呼ばれた御方と現在天皇陛下と称される御方は別人ですし、10年前に総理と呼ばれていた方と現在総理と呼ばれる方は別人ですので、この様な役職名称がそのまま伝承されたとしても特段おかしな事ではないそうです。但し、記紀以外の古史古伝は正式には認められておらず、偽書であるとされるものも多くありますが、それを偽書とした場合に存在がおかしくなってしまう神社が全国に多く発生してしまうという問題もあります。その代表格と言ってもいいのが瀬織津姫さんだと思いますが、天照大神の役職についていたとするならば、祭祀を司る王であったものの、何かの理由で怨霊となった悲しい人生を送った女性であるという事になるのかも知れません。記紀に一切触れられていないので全く解釈の方向性さえ定まらない神ですが、瀬織津姫さんに向き合うならば、少なくとも猛び荒ぶ事なく平穏に鎮まります様に畏れ多くも願う、のがいいのかも知れませんね。#神社 #神社仏閣 #龗神社 #法霊山 #法霊山龗神社 #青森県の神社 #八戸市の神社 #八戸の神社 #総鎮守 #八戸総鎮守 #八戸 #八戸市 #青森県 #新川神社 #例祭 #法霊神楽 #権現様 #瀬織津姫 #八百万の神 #神話 #祓戸大神
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