南部町の21社を1日で巡りました
訳あって、本日朝から夕方までずっと神社におりませんでした。
青森県三戸郡南部町をうろうろとしていました。
遊びじゃなくて仕事ではありましたが、南部町内の神社21ヶ所を1日で巡りました。
平地ではない小高い丘の上や山道のような場所を進んだ所に鎮座しているお宮さんが多く、どこかの宮司さんが兼務している為に普段は無人の場所ばかりで、休む暇もなくひたすらまわったので、現在疲労困憊であります。
本庁登録神社数約80,000社に対して神職数が約20,000人、しかも本務神社と言われるメインのお宮に複数人の神職がいる訳ですので、小さなお社に常駐で神職が奉職するのは難しい状況です。
石碑が倒壊しているところ、蜘蛛の巣で鳥居入口が覆われて人が長い事出入りした痕跡がない所、既に忘れ去られてしまった雰囲気で妙な空気感が漂って歩を進めるのが躊躇われる所など様々で、正直ショックでした。
龗神社では、例祭に奉仕依頼があって伺う神社は「新川神社」「白山神社」「中居林天満宮」と3つありますが、これらは地域の方々が管理をしていて、あくまでも私共は祭祀の為に呼ばれるのみで、兼務神社ではありません。
なので龗神社の兼務神社は一つもないのですが、それもあって無人の神社の状況をあまり知りませんでした。
人を拒絶する空気って分かるでしょうか?
若しくは自分の感覚が拒絶しているのかも知れませんが、決して清浄とは言い難く、直感的にちょっとマズいかも、って思うような場所もありました。
それでも全ての神社に拝礼はしてきました。
しかしながら逆に驚くような事も多く、鎮座地の配置の妙、御祭神の妙、社殿の造りに関する妙など、小社であるが故に廃仏毀釈や由緒の勝手な改竄行為が極小で済んだからか、興味深いものが多く存在しました。
その地域が中世辺りにはどんな繁栄をしていたかを想像させてくれるような神社も多く、この様なお社が廃れていく世の状は、地域のそれとリンクしているのだろうな、などと思ったり。
理由があってその地に祀られたのであろうお宮さんが、その地域での役目を終えたからなのか、はたまた人心変わり果て忘却の彼方へと追いやられてしまったのか分かりませんが、荒廃の道を辿るのは寂しいと思いました。
ところで、今回自分の足で巡り分かった事があります。
小さなお社を巡るのは非常に大変である、という事です。
勝手に紹介しちゃいますが、フォロー頂いている方で
https://www.instagram.com/oitajin/
さんという方が、いつも無人っぽい小さなお宮さんを投稿していて興味深く拝見しておりましたが、これ相当大変なんじゃないかと思いました。
でも、きっと貴重な事だと思いますので、頑張って続けて頂きたいな、と思いました。