住人の殆どが毎日霊現象に悩まされている上に入居者がすぐに出ていってしまうアパートのお祓いに行ってきた件
本日伺ったアパートの清祓いでの出来事。
申し込みの時にアパートの所有者が直接神社にいらして、入居者が中々定着しないので、お清めと入居者が増えるように御祈願してほしい、という内容で予約されて行きました。
それで本日伺い、一階の空き部屋で行いたいという事だったので、アパートの前に車を停めて祭壇等を運び入れていた時の事。
2階の住人である女性が降りてきて、このアパートでは変な事がずっと続いていて困っている、そういったものも祓ってもらえないか?と聞かれました。
するとそのやり取りを聞いたらしい1階の住人の男性が出てきて、所有者と私に必死で訴えかけてきたのですが…
「ここのアパートじゃ毎日おかしい事が起こって本当に困っている。毎日夜10時に、扉や壁やガラスを強く叩かれて、その度にウルサイ!って叫ぶけど全然止まない。軽くじゃない、拳で殴る位の大きさで何度も何度もやられる。」
「50年間大型トラックで仕事してきたから、余生くらい好きな酒飲んでのんびり暮らそうと思ってここに入居したのに、これじゃもう無理だ。このままだと近いうち出ていこうと考えていた所だった。」
この話に2階の住人女性も同調。
実は似たような事が2階の私の部屋でも起こっているんです、と。
さらに言えば、この前退去した隣の部屋の方、夜になると窓に石を投げられたような音が何度も鳴って恐怖だと言っていた、という話になり、その部屋の窓を下から見上げようとすると、人一人入れる程度の隙間しか無く、石をぶつけるのは物理的に難しい場所でした。
この様な訴えに所有者は困惑。
私も困惑。
しかし住民は皆んなそういう経験をしていると必死の訴え。
所有者さんは、もしかして入居者がすぐ出ていくのはそれが原因かも知れないので、そういったお祓いをお願いしたい、と急遽その場で願意の変更を伝えられました。
うわぁ聞いてないって…
アパートの繁栄と清祓いの祝詞を準備して来ちゃったし、いやぁどうしよう…
普段いつでも持ち歩いてる祝詞は、地鎮祭・新宅祭・住宅祭・解体工事・大祓詞・あとは企業向けの諸祈願関連。
一度神社に戻って祝詞準備して、時間をずらしてもらって、という選択肢も考えましたが、その後のスケジュール的にどうやっても無理です。
そこで、大祓詞を基本として、その前の部分に今回の願意などを奏上する形で行くしかないだろう、って事にしました。
良い方法かどうか分からないものの、それ以外の手が考えつきません。
祝詞としては、何の障りか知る術も無いが、不可思議な事や思いかけざる事などがこのアパートでは起きており、住民は心を痛めている。
饌を供し拝礼するので、今から読む大祓詞を以て清め祓い、諸々の禍事穢れを取り除いてほしい。
大まかにこんな感じの祝詞にしました。
祝詞を書く時間がないので、大祓詞以外の部分はその場で頭の中で組み立てて、そのまま奏上するしかありませんでした。
それで祭壇設営したのですが、外は青空で窓はたくさんあるのに部屋が薄暗い感じ。
ひとまず準備完了して、所有者さんの他訴え出た住人2名さんも参列して頂き、祝詞奏上の後は各所各居室全て大麻で祓って歩き、何とか滞りなく納めました。
さて、この手の現場で毎度起こってしまう「ここには何かあるよ」的なサインですが、今回は祝詞奏上の際に邪魔が入る、という感じでした。
祝詞をずっと目で追っているにも関わらず、大祓詞のどこを読んでいるかが突然わからなくなる、という事と眩しくて読めなくなる、という事が合わせて実に4回。
大祓詞は全て暗記しているので困らないのですが、何で薄暗い部屋で眩しくなるんだ、と。
それでも何とか祝詞を終えて、各所清祓いをしてから祭壇の部屋に戻ると、今度は太陽が雲に隠れているにも関わらず部屋の中が明るい。
そういう事もあるかもなぁ、祝詞にしても最近酒飲む機会が減って調子出ないからかもなぁ、偶然が重なるって意外と身近だなぁ、とか思い込みながら、玉串奉奠を終えて撤饌し、全ての次第を終了。
で、片付けていて気付いたのが、最初入った時と部屋の明るさが全然違うという感覚。
まぁ気のせいか、やっぱりそろそろ飲み会顔出さないと調子上がって来ないかもなぁ、と言い聞かせて部屋を後にしました。
一応所有者さんには、龗神社で出来るのは今日の様なお清め程度ですので、もし住民の方々がまだ変な事が起きるという様なら他の方をご紹介しますので連絡ください、と伝えて帰ってきました。
今年も残すところあと僅かですが、ホントに今年は霊障関連が多い1年です。