陸奥国八戸総鎮守 法霊山龗神社ブログ

青森県八戸市の総鎮守である法霊山龗神社で行われている日々の社務や神社や神道に関する豆知識、地鎮祭やお宮参り、七五三をはじめとしたお祝い事をブログでご紹介しています。

雑談

お願い〜大祓などで用いられる「形代・人形」に関して情報を求めています

数日前に、形代の扱い方に関して正しいかどうか教えて欲しいと問い合わせがありました。

法霊山龗神社instagramからの投稿

問い合わせされたご本人は、小学生の頃友人から人の形に切った紙、所謂「形代」を2枚渡され、
「形代を肌身離さず持っていると身代わりになる。待つのが厳しいなら形代を埋めれば供養できる。」
と言われます。

神社などで受けた形代か、友達の自作かはわからないそうですが、友人がオカルトや陰陽道、歴史などに興味深い人間だったのが信用するきっかけだったそうです。

供養とは仏教の概念で神道には無いものですが、言い回しは記憶が曖昧なそうなのでこの文内では供養と表記します。

そして形代は、通常名前と年齢(数え年)を記入して体を擦るなどした後、一息吹きかけて神社に初穂料と共に納めお祓いを受けるものです。

この方は名前などは記さず一つは数時間大事に持ち続けましたが、ずっと持っているのが大変だと思い、言われたままに感謝の気持ちを持って土に埋めたそうです。

その時子供心に土に埋めて本当に大丈夫かと疑問が湧きます。

その為大人になってもその事が頭から離れなかったそうです。

2枚中もう一つの形代は焼納祭、俗にいうお焚き上げに出したそうです。

そして埋めたものもお祓いした方がいいと思い、掘り起こすと、既に分解され形が失われていたそうです。

最悪その辺りの土をお焚き上げに持っていく事まで考えていたそうですが、まずは色々調べたり聞いたりしてからと思って龗神社に問い合わせてきたという経緯でした。

ご本人は、この形代を埋める、という行為は正しい行為かどうか、その部分を龗神社に問い合わせされました。

通常神社の形代は、多くの場合大祓という式を執り行い焼納、つまり燃やします。地域によっては水に流すという所もあるそうですが、土に埋めるとは聞いた事がありませんでした。

また念の為「供養」と友人が言ったとすれば、仏式の儀式かも知れないがその可能性は無いかどうか聞いてみましたが、そもそも仏式に形代を用いる儀式の様なものがあるか私にはわからず、ご本人も調べたが仏式というのは見つからなかったそうです。

そして言葉はどうであれ「供養」又はそれに近しい概念で「埋める」となった場合、供養というのは死者の弔いなので、生きているご本人の供養というのは言葉として変です。

仮にご本人に何かの憑き物があってそれを形代に移しやり、供養する、これなら理屈は通らないとは言い切れませんが、その辺りの説明は友人から無かったと聞きました。

ご本人には、気になるのであれば近くの神社などに問い合わせ、現地まで来てもらってお清めのお祓いをするのが良いのではないかと伝えました。

しかしながら、地域の風習や一部宗教などに「埋める」行為が絶対無いとは言えない為、断言して間違いですとは言い難い、ともお伝えしました。

そこでお願いがあります。

この形代を埋める、という行為に関して何か知っている方、仏教式の形代というのが存在するかどうか情報をお持ちの方などおられましたら教えて頂けないでしょうか?

コメントにお寄せ頂けましたら幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。