令和三年4月27日 白山神社春の例祭
令和三年4月27日
白山神社春の例祭
本日は、八戸市根城にある白山神社さんの春の例祭を宮司が御奉仕致しました。
白山さんの春と秋の例祭は、毎年龗神社神職が御奉仕させて頂いております。
▫️社号:白山神社(しらやまじんじゃ)
▫️鎮座: 青森県八戸市根城3丁目6-17の奥
▫️主祭神:白山権現
八戸市白山台近くにある正一位白山宮(青森県八戸市沢里上沢内53)の分霊を祀る等と言われます。
詳しい由緒は今調査中ですが、地域住民によって守られており、本来は農耕の神と考えているとの事でした。
また農耕には最も重要となる水の神も祀られ、龗神社の分霊が併せて祀られています。
そもそも白山権現自体龍の神であると言われるそうなので、水に深い関わりを持つ神だそうです。
江戸時代などは社地は更に広大で、地域の百姓から厚く崇敬されたと伝わります。
今や八戸市内は農業がほとんど無くなってきておりますが、まだ農業が盛んだった時代は春秋の祭りの折、縁日が立ち多くの人で賑わったそうです。
また、新興住宅地として開発が進む八戸市白山台の辺りは正一位白山宮が護っていたものの、一時期廃れ守る者がいなくなってしまい、白山宮に代わり白山神社がその鎮護となっていたとも伝わるそうです。
今の八戸市白山台という地域は、近代氏子制度に伴い様々な神社の氏子地域と噂され、実は神社庁の支部でも困っているという話を聞きましたが、昔からの氏子さんの話では、本来は白山台は正一位白山宮か白山神社の郷内なんだとか。
地名から見てもそりゃそうか、と思ってしまいました。白山台の名前の由来も白山宮であるそうです。
白山神社には多くの塚や祠などがあり、修験道にまつわるものなどが多く見受けられます。また、天保と彫られた奉納物が多いところを見ると、最盛期を迎えたのがその頃だったのかなと思いました。
先代宮司が作文した祝詞では、この秋の実りが豊かである事が中心になっており、50年前後前の当時は、根城や白山台でも農業が盛んだったと思わせられます。
白山神社さんでは、祭りの時には写真1の様に幟旗が掲げられます。いつもこれを見る度に、あぁこれが祭りって事なんだな、と感動しています。
龗神社の祭りといえば八戸三社大祭が一番盛大ですが、祭が大きくなる事で、幟が上がった時の清々しさや、幟を見て胸躍らせる喜びなど、祭りの精神性の根本を見失ってしまいました。
大規模な祭りである事の形式は問題ではありませんが、三百年を寿ぐ今、精神性は原点回帰を目指していきたいと、心から思います。