先日の投稿が様々物議を醸してるらしい件
25日に投稿した三社大祭の事が、関係者に様々な影響を与えているそうなので、流れだけ整理しておきます。
まず関係する組織構成ですが、
■八戸三社大祭運営委員会:大祭を統括して運営する団体。塚原隆市会長。一般財団法人VISITはちのへ内。神社、芸能、山車、複数の地元経済団体、市庁関係部署、報道機関、その他関連各社及び団体などを会員とする。また警察・消防なども行列時の不可欠団体として参加する。現状大祭を執り行う全ての意思決定は運営委員会に集約される。
■三神社協議会:三神社を会員とし、神社間での合意形成を行う。各種祭式は各神社一社の故実による為、主に運営委員会の方針をみた上で三神社の共通方針を策定する。
■はちのへ山車振興会:27山車組統括する団体。小笠原修会長。全山車組の総意として市や運営委員会に助成等を要望する窓口の役割が大きかったものの、現在は振興会単独でイベント開催などを行なっている。
■八戸三社大祭山車祭り行事保存会:八戸三社大祭に参加する山車と伝統芸能を中心に神社も会員とする、行列関係団体による会。小笠原修会長。事務局は八戸市教育委員会社会教育課による。文化財や文化遺産等の指定団体。文化伝統の保存継承を主目的とされる。運営委員会は会員となっていない。
以上の団体が関係し、凡そ3,000人の関係者及び参加者によって八戸三社大祭が執り行われる事になります。
もし間違いがあれば教えてください。
なので運営委員会と山車振興会は全くの別団体で、会長も別です。
いざ大祭の名を冠して何かを行う場合、運営委員会の認識無くしては不可能ですので、振興会が大祭の名においてイベントする場合は運営委員会に話を上げる事になります。
以上を踏まえて先日の投稿を整理します。
まず、振興会から山車運行と伝統芸能の行列希望を運営委員会が受けます。
これを聞いた運営委員会会長は、今までの会議での発言等を踏まえ、多分伝統芸能の参加を神社側が許可するはずが無いと考え、急遽神社への確認を行う為に龗神社に来社。
この時、神社が許可したと聞いてたが、それは本当なのか?と聞かれます。
私は振興会会長に対して、市庁前広場にステージを設けるから芸能さんにも来てもらって披露してもらいたいと言われたので、それはいいんじゃないですか?と返答しましたが、行列は聞いていないという様な返答をしています。
運営委員会会長としてはこの返答を予想していたみたいで、神事としておかしくならない様に、神職及び神の降りている何かを一緒に行列する形は可能かどうか?という問い合わせを受けます。
神を降ろしたものを出す場合、清め祓う露払い、大麻所役、守護する随神、如何なる神かを示す社号旗をはじめ渡御には必須の所役を伴うので、依代と神職だけという形式にはなりません。
しかもこれでは通常行列と変わらなくなるので、現実問題実現できないと回答しました。
ちなみに神楽は神を降ろしているがいいのか?となるのですが、獅子頭は権現と呼ばれる意味そのままに、神が顕現したお姿とされる為、衆に披露する事が適切な神の形であると聞いています。
その為自身が祓えを行い、邪気穢れを祓う強い力を発揮するものである、という話を聞いた事がありますが、なにぶん修験の影響強く、私にはわからない部分が多いです。
ただこれらの事から、神単独で現れる事ができるのだそうです。
少し横にそれましたが、運営委員会会長との話は大まかに以上で、1神社でも参加されない場合、それは最早三社大祭ではないので、本件は取りやめの方向で動きますとなりました。
実は昨日龗神社の山車組のとある親方に聞かれたのですが、神楽を行列で披露するのとステージでやるのは何が違うのか?
神がいないのは条件として同じなのにステージは良くて行列はダメってのはよく理解できない、と聞かれました。
例え形式を取り繕ってみても、行列を見る一般の観客は山車メインに見た上で、あっ、お神楽さんも来た、となる事が容易に想像できますが、これ程に御祭神の尊厳を貶めるものはないでしょう。
だから神楽は御神体に供奉するものであって、山車について回るものではない、となります。
ステージ等の披露は、その御神威を広く知らしめ、崇敬の礎となるべく舞や祓えの技を披露するものだそうで、決して御神威や尊厳を貶める為ではありません。
神楽士達は神を戴くという意識が非常に高く、過去尊厳に関わる様な目にあった際に情けないと泣いていた事もありました。
ちょっと続きがありますので、次回投稿します。