心より御冥福をお祈り申し上げます
昨日だそうですが、長年龗神社に奉仕して頂いている方の旦那さんがお亡くなりになられました。
本日午前電話連絡を頂き、訃報に触れました。
本来他の事を書く予定でいましたが、どうしても残しておきたくて、今日書く事にします。
非常に私的な事で失礼致します。
90歳を優に超えての大往生でありました。
半年ほど前に神社にいらして会ったのが最後です。
奥さんがいつも何かと神社のお手伝いに来てくださっていて、神楽のお祭りや三社大祭をはじめ、全ての祭典に毎回お手伝い頂き、更には当家の私的な部分までをも世話頂いている様な、まさに身内のような関係の方です。
主に奥さんにお手伝い頂いていたとは言え、旦那さんも一緒にいらしたり、送り迎えしてもらったり。
三社大祭などは準備片付けまで含めると、おおよそ10日前後に渡って朝8事頃から夜20時あたりまで働き詰めで、それだけの時間拘束されるわけですが、それでも文句一つ言わず奥さんを神社に送り出してくれていました。
三社大祭の朝に奥さんを送って神社に来たら、一緒に中でお茶を飲みながら話に花を咲かせたり。
よく昔の思い出話、仕事の話や飲み歩いた話などを楽しそうに聞かせてくれました。
三社大祭当日の朝の定番という感じで、これが毎年楽しみの一つだったくらいです。
思い出は挙げればきりが無いものの、人柄もよく、温和で優しく、人の事を悪く言う事もなく、いつでもにこやかでおられたので、楽しく良い思い出以外思いつきもしません。
ほんの数ヶ月前に入院したのは聞いていて、奥さんが神社に来るたび様子は伺っていたものの、コロナ禍でお見舞いも叶わず、せめて顔くらい見に行きたいね、などと話していたのも叶いませんでした。
龗神社の三社大祭は、この奥さんの尽力あって成り立っていた部分が大きく、それは旦那さんの深い理解と協力があったからなのは疑う余地もありません。
法霊神楽士は、お祭りの装束管理、控室の掃除をはじめ何から何まで奥さんにお世話になっています。
また山車組・伝統芸能の方々をはじめ龗神社行列供奉団体においても、直接関わり合う機会は少なかったであろうとは思いますが、7月の総会も含め、間接的にはお世話になっています。
総会の直会などで働いていた、メガネをかけた、恰幅の良い年配の女性を覚えていれば、その方の旦那さんです。
町内会長の皆様方でも覚えておられる方は多いのではないでしょうか。
私を含め当家の悲しみは深く、また奥さんの気落ち具合も心配しています。そ
して、まさか三社大祭が通常に戻る前にこの様な悲しみに触れるとは思ってもおりませんでした。
今後通常に戻っても、あの朝のあの光景は二度と訪れないままだと思うと、まるでお祭りの時のあの賑わいも忙しさも何もかもが古き良き時代の出来事のように思えてなりません。
今更ながらお祭りの事に関しても、ひたすらに考え、知恵を絞り、行動し、この様な世情においても後悔の無い、又は少ない様に取り組んでくるべきであったと強く後悔しています。
生前の御厚情を偲び、というより胸が詰まるような多くの思い出を偲び、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。
じいちゃん何もそんなに急がなくても、もう一回お祭りやってからでもよかったじゃない。
また神社にお茶飲みに来て、話してからでもゆっくり休めばいいのに。
でもしょうがない、ばあちゃんには落ち込んでる暇ないくらい手伝いお願いしなきゃならないし、息子さんもいるんだから後の事は心配しないでゆっくりしてください。