陸奥国八戸総鎮守 法霊山龗神社ブログ

青森県八戸市の総鎮守である法霊山龗神社で行われている日々の社務や神社や神道に関する豆知識、地鎮祭やお宮参り、七五三をはじめとしたお祝い事をブログでご紹介しています。

豆知識

厄年についての重要な注意事項

誕生日も実年齢も厄年には無関係ですの件
そして「数え年」について

法霊山龗神社instagramからの投稿

今年6月1日の投稿でも書きましたが、やはりまだまだ勘違いが多い厄年について、もう一度書いておこうと思います。

毎年の事ですが、夏あたりから年末の時期に厄年のお祓いを希望して来られる方々の99%が間違って認識している事が、厄年と誕生日の関係、又は実年齢との関係。

まず厄年は、実年齢ではなく数え年で決まるため、西暦何年に生まれたかによって決まります。
なので同じ学年でも、早生まれの方は同級生より1年遅れて厄年がきます。

この「数え年」ですが、1月1日から12月31日までを1歳の期間と見ます。
誕生日がいつかは全く無関係です。
そして、生まれた年を0歳では無く1歳とします。
もし12月31日に生まれた方がいたとすれば、生まれた当日の12月31日が1歳、翌日の1月1日に2歳となります。

先に書いたように、学校の同じクラスに2005年8月生まれの子と2006年2月生まれの子がいる、などという事はよくある事だと思いますが、誕生日に関係なく生まれた年で見るわけですので、この2人は厄年が1年違ってきます。

以上からわかるように、数え年は、必ず実年齢より1歳ないしは2歳上になります。2000年7月1日生まれの方は、2022年1月1日時点では実年齢は21歳ですが、数え年は23歳になります。つまり実年齢に2歳足すわけです。
これが2022年の誕生日後となる2022年9月1日時点では、実年齢が22歳となるものの、数え年は変わらず23歳です。実年齢+1という事ですね。

このように、ご自分の数え年を単純に計算するのであれば、その年の誕生日前の場合は実年齢+2歳、誕生日後は実年齢+1歳が数え年になります。

今日もそうですが、厄年祓いで来られる方々の申込書の生年月日を見ると、多分誕生日を迎えた直後にいらしたんだろうと思われる方が殆どです。

厄年に関して知っている方などで、龗神社に厄年祓いのお申し込みをされるケースで最も多いのは、1月中に厄年祓いをお受けになるパターンです。
中でも、三が日に初詣に来るので、その時に事前予約又は当日申込で受けられる方々が相当数いらっしゃいます。

そして男女比では6:4で女性が多いです。

またここ3年くらいは、受験を迎える高校3年生、数え年18歳の女性が急激に増えていると思います。
家族と来る場合が多いですが、中には同級生同士複数人でまとまって来られるケースも増えました。

まぁ女性に関しては、年齢に関わらず友人同士で来る方が多いです。
そしてそういう方々は、厄を抜けた後も、年初にお祓いを受けないと落ち着かないと言って1年間の平穏を願って1年祓いを受けに来てくださったりします。

龗神社の場合だけなのかも知れませんが、女性の方がこの手の事には積極的でしっかりした考えを持っているようにみえますね。

正直私自身もサラリーマン時代は、忙しさを理由に厄年をほったらかしにしていましたが、考えられない程の散々な目に遭いました。
取引先からお祓い受けないとヤバいって、と言われて、はじめて厄年である事を自覚したというレベルで、しかもお祓いなんかをバカにしてた感じがありました、神社で生まれ育って将来神職になるにも関わらず。

その頃から、仕事の移動などで神社を通る時は、なるべく参拝するように変わってきて今に至ります。

厄年はバカにできませんので、該当する方々は是非御祈願をご検討ください。