八戸三社大祭法霊山龗神社オンライン渡御祭第二十日目 〜御鉾・唐櫃〜︎
令和三(2021)年 八戸三社大祭
法霊山龗神社オンライン渡御祭
第二十日目 〜御鉾・唐櫃〜︎
■ 写真1:御鉾(みほこ)︎
■ 写真2:唐櫃(からひつ)︎
■ 写真3:御鉾、唐櫃の行列での様子
全長5m程度の長い鉾を台車に差し立てたものを御鉾としています。
鉾先の最も最初のものは龗神社に現存しており、享保六年の銘があります。
これはいつかまた写真をあげます。
御鉾の役割としては、江戸時代の大名行列などを参考にすると、威儀物(いぎもの)と思っていいのではないかと思います。
威儀物は、この場合その行列の威厳を保つ目的で出されるもので、台車の幕が大名家の南部向鶴である事からも、御鉾は威儀物として問題ないと考えます。
そして次の唐櫃(辛櫃)ですが、本来唐櫃は、中に貴重品などを納めるものとされます。
伊勢の神宮などでは、日供などで献上する神饌物を入れる等にも使用されるようです。
龗神社行列の唐櫃はというと、重要な物の入れ物ではなく、御鉾と同じく威儀の物と捉えた方が良さそうです。
実際、中に何かを入れるように、というのは代々伝え聞いておらず、また大名家の紋が入っている事からも、少なくとも現在の目的は南部家の格式などを誇示するもの、と考えるのが妥当だと思います。
もしかして昔は、御旅所などで着装する装束や奉献品などの何か入っていたのかも知れませんが、今現在では私の所に情報が無いので不明です。
この後からは、核心となる御神輿に近くなりますので、明日からはそちらを紹介していきます。